小学生の頃の話。
私は持病があり休みがちだった。
学校に来れてもはしゃぎ過ぎると
直ぐに持病の発作を起こしてしまうので、
保健室で休んでいたり体育を見学していた。
発作を起こさない為に休み時間は大人しく過ごす
という事を考えなかった当時の自分はバカだったと思う。
その内
「仮病使って体育サボっている」
って事でクラスの子達にいじめられたりしたのに
自重しなかった。
だから起こったのかもしれない修羅場。
担任が出張になると、
いつもは図書室で暇そうにしている先生が
代理で授業をしてくれた。
ある日休み時間中にはしゃぎ過ぎて発作を起こした。
次の授業は体育だった。
体調不良なので体育を見学する事を伝えた。
その日も担任は出張だったので代理の先生に伝えた。
代理の先生は「あっそう」とそっけなく言った。
代理の先生が体育をすると大抵バスケだった。
授業が始まり準備体操をしてから
先生が体育館の真中に見学している私以外の
児童を集合させて説明していた。
見学者は体育館の隅で
体育座りしている事が決まっていたので、
皆を眺めていたら私に背中を向けていた先生が
突然くるっとこっちを向いた。
その時の先生の顔は覚えていないけれど、怖いと感じた。
87: 86 2013/06/11(火) 14:09:35.72 0
(続き)
先生が動いた瞬間に私は咄嗟に身体を横に倒した。
直後、バスケのボールが壁に、
さっきまで私が頭を置いていた部分に激しく当たった。
後で友達に聞いたら
バスケの説明をしていた先生が突然振り向いて、
手に持っていた思いっきり私に投げたらしい。
私も皆も完全に固まって
ボールの音だけが体育館中に響いているのが異様に思えた。
先生はしばらくして反対側の壁まで転がっていたボールを拾って、
「バスケ始めるぞー」
と何事も無かったように皆に声をかけて授業再開。
皆は静かにバスケを始めて、
自分は何が起きたのか分からないまま
さっきとは別の場所でガタガタしながら
授業が終わるまで見学してた修羅場。
多分代理の先生にも仮病だと思われていて
「サボるんじゃねえ!!」
という意味で投げられたんだと思うのだけれど
いきなり投げるのはどうなんだろう。
下手したらというか普段とろいので
ほぼ確実に顔面直撃だったなと思う。
何で私があのボールを避けられたのか不思議と友達に言われた。
当時家がゴタゴタしていて、
「只でさえ持病で迷惑かけてるのにこれ以上迷惑かけられない」
と家族にはこの話を言った事が無いので知らない筈だと思う。
学校も知らないと思う。
その後は休み時間は大人しくしていたけれど存在感が無くなって、
私の数席後ろでお泊まり会までした友達の
「あたし、○(私)嫌いなんだよねー」
という発言を聞いた。