うちは車椅子の夫のために、車がぎりぎり2台入る屋根付の門があります。
近くの幼稚園が通園バスの停留所に使っています。
自営義実家で仕事をしていると、自宅で仕事をしている夫から電話がありました。
門の先で幼稚園の制服を着た園児が2人、垣根に座って泣いていると言うのです。
隣にいた義父に近所の交番へ電話をしてもらい、あわてて家に帰ると、確かに門のところでおまわりさんと園児が2人いました。
幼稚園に連絡をして親に連絡を取ってもらいましたが、二人とも携帯が留守電、家電も留守電で連絡がつきません。その時点ですでに夜の7時。
園児は警察に引き取られていき、近所に騒がしくしてしまったことをお詫びし、静かになった我が家で夕飯を食べてようやく一息。
ところが22時頃に、家の前で騒いでいる女性が2人。
夕方の園児の母親2人とのこと。
「子どもを家に預けて(?)、出かけて帰ってきたら子どもがいない、どこへ隠した?すぐ返せ」
と、それは大きな声で。
「幼稚園で預かっていただいてるはずですよ。園から何度も電話されていたようですが」
と私が言うと、そのまま何も言わず車に乗って去っていきましたので、ようやく終わったのかと夫と顔を見合わせてほっとしました。
翌日は土曜日だったので、夫も私も家でのんびりとDVDを観ていました。
するとインターホンが鳴り、門の前には男性が3人と昨日の女性が2人いました。
男性はそれぞれの夫と弁護士と名乗りました。(便宜上A夫婦、B夫婦、弁護士と書きます)
彼らの言い分はこうでした。
・私家は子ども好きだが障害者だから産めないので、普段から幼稚園に協力しているはず。
・いままでも何度も子どもを預けて、子どもと触れ合う機会を与えてやっていた。
・昨日も預かる約束だったのに、面倒くさくなったからと勝手に警察を呼んで託児放棄した。
・幼稚園のバスが去ってから家にも入れず、ご飯もお風呂も世話していない。
私と夫は何を言ってるのかしばらく理解できず、ぽかーんとしてしまいました。
A夫は怒り心頭といった感じで、
「子どもに何かあったらどうしてくれる」
と、言っていること自体は至極まっとうですが、預かる約束どころか私も夫もA夫婦、B夫婦ともに名前すら知りません。
話し合い、というか一方的な罵倒が何時間も続き、いい加減疲れてしまった夫が警察と幼稚園を交えて改めて話し合いの提案をしました。
すると弁護士が拒否をし、示談金の支払いで決着を、と言ってきたのです。
訝しんだ夫はその話し合いも含めて改めて場を設けると言ったのですが、弁護士が退きません。
夫がうちも弁護士を入れて話し合いをと言うと、A夫B夫は賛成してくれたのですが、A夫人B夫人と弁護士が
「いいから金を払え」
と騒ぐので、あまりにもおかしいと思い、夫が仕事で付き合いのある弁護士の先生に電話しようとしたところ、
突然弁護士に殴られ、携帯を奪われました。
そこで、A夫B夫が弁護士を取り押さえてくれている間に私は警察へ電話しました。
A夫人とB夫人はその隙に走って逃げていってしまい、その後A夫B夫がずっと無言で怖かったのを覚えています。
結局、何があったのかというと…
弁護士は偽者でA夫人の不倫相手でした。
金曜にWデートか合コンのような感じで子どもを私家に預けるつもりだったとのことで、幼稚園の先生がシングルマザーのCさんに紹介した男性からの繋がりで、A夫人B夫人が迎えに来ていないのを承知で先生は子どもをバスから降ろしたそうです。
ピンポン押して、この家のオバちゃんに遊んでもらえと言って。
園児はチャイムに背が届かず、仕方なく垣根に座って母親の迎えを待っていたそうです。
以前まで子どもを預けていたDさんが転勤で引っ越されてしまったので、幼稚園に協力をしていて、家がバリアフリー、大人ばかりで子どもがいないから、私家はA夫人B夫人に感謝して喜んで預かるだろうと。
全く理解できません。
私や夫はもちろんのことですが、義父の怒りは相当なもので、幼稚園に貸していた土地(駐車場や空き地みたいな物置き場)は来年から貸さん、芋ほりの畑も使わせないと大騒ぎです。
子どもたちがかわいそうなので、それはしないと思いますが。
A夫婦は離婚してA夫実家へ引っ越すことへなり、もうずっとA夫人は姿を見ていません。
B夫婦はB夫人の実家へ同居するとかで、すでに引っ越されました。
自称弁護士は傷害と恐喝で捕まりましたが、示談で済ませました。
弁護士と名乗ったことは悪質だと警察にも言われましたが、あまり追い込んで逆恨みされても困るし、A夫人を介さなければ知らない人なので、ここではご批判を浴びそうですがただの恐喝ということにしました。
幼稚園の先生は今年度いっぱいで退職され、引越されるようです。
周辺の幼稚園へは再就職できないそうなので。
B夫婦は引っ越すまで何度も謝罪に来られ、B夫人は心から悔いているようでした。
B夫の言った、カネカネ言うな、子どもの安全の話だろう、という言葉が効いたのかもしれません。
私と夫はもう疲れてしまったので、終わりにしたいのですが、義父の怒りが冷めるまで引きずりそうです。
来年古希なのに。
幼稚園というのは雑多な方が来られますから、どう予防していけばいいのか。
みなさん、一緒に頑張りましょうね。