とある駅そばの飲み屋で美味いもんと酒をたらふく食らったのち、便意を催して
駅のトイレに爆撃していたときのこと。
爆撃中に誰かがドアをガチャガチャするんだ。
当然使用中なので、後ろ手にノックする。
しばらくして、今度はノック。
でもすまねぇ。
俺の爆弾はまだ投下されそうにねぇ。
すると、どうやらそいつはあきらめて隣の障者用個室に行ったようだ…
ほどなくして、今度は誰かが隣の障者用個室をガチャガチャしているようだ。
この便所は千客万来だなあオイ。
しかし、俺の爆弾はまだ出ないのかといきんでいると、隣のドアが開く音。
そして、婆がどなる声。
…って、婆がどなる声?
ここ、男性用トイレだぜ?と思いながら聞いていたら、婆曰く…
「ここになんて書いてあるか読んでみろ!!!」
ほどなく
「このトイレは障専用です。健常者のご利用はご遠慮ください」
と棒読みの声が。
声の感じからして、中学生ぐらいか。
466: 465 2013/11/18(月) 20:58:51.21 ID:a2LKtmYO
婆、さらに調子に乗る。
「おまえ、障か?健常者のくせに障用トイレを使って、どういうつもりだ!」
厨房「……」
婆「なんとか言え!」
厨房「す…すみません…」
その後も罵詈雑言を浴びせる婆。
この辺りで俺、宿便出すべくヒーヒーフーしつつスマホで録音開始。
ついでのその時刻をG-shockの腕時計でチェック。
—7分20秒後—
クソを終えた俺は個室から出て、まだガアガア言っている婆に一言。
「あなた、男性の方ですか?」
婆「そうだよ!」
俺(え?そうくる?だったら…)「そうですかー!男性ですかー!」
婆「そうだよ!決まってるじゃないか!」
俺「言われてみれば確かに男らしいお顔立ちと体格ですね!
小柄ですが、確かにどう見ても女には見えませんね!
立派に男の顔つきだし、体つきですよ!!」
婆「馬鹿にするんじゃないよ!私は女だよ!」
俺「じゃあなぜ男性用トイレに?」
婆「…!」
この婆、逆転裁判のオバちゃんみたいな顔してフリーズしやがったワロス!
婆「…掃除だよ!」
この婆、逆転裁判のオバちゃん並にムチャクチャだよ!
467: 465 2013/11/18(月) 21:06:53.55 ID:a2LKtmYO
俺「え?…でも掃除用具は?」
婆「…!」
何か本当に逆転裁判のオバちゃんとナルホドくんみたいになってきた。
婆「手で洗ってるんだよぉ!」
この時点で俺、G-Shockで現在時刻確認。
そのまま婆を抱え上げ、改札に向かう。
おんぶでもお姫様抱っこでもなく、10?の米袋を抱える買物帰りのアンチャン。
そんな感じで婆を抱えて階上の改札に向かう。
そして駅員にこうまくし立てた。
「アンタらねえ!JRかなんか知らんけど、この戦後復興と高度経済成長と
オイルショックからの立ち直りを支えてきたこのばあちゃんに…
あまりと言えばあまりの仕打ちでしょうが!!」
当然ながら駅員ポカーン!
駅員「何のことを言っているのですか?」
俺「アンタら、このおばあさんに手でトイレを清掃させているそうじゃないですか!」
俺「JRってそんな非人道的な労働をこんな高齢者に強いるんですか!?」
駅員「いえ、駅のトイレは専門業者に任せて、しかるべく清掃してもらってます」
俺「じゃあ、このご婦人に手で表せたりはしてない?」
駅員「はい」
俺「それはおかしいなあ。いい?このご婦人の証言もあるの。聞く?」
続きます。
468: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:08:13.98 ID:lHHJOetv
はよ
469: 465 2013/11/18(月) 21:13:51.73 ID:a2LKtmYO
そこで、録音していたスマホをだし、時計でチェックしていた時刻を頼りに
頭出しをして再生する。
>俺「じゃあなぜ男性用トイレに?」
>婆「…掃除だよ!」
>俺「え?…でも掃除用具は?」
>婆「手で洗ってるんだよぉ!」
これを利かせた後、
俺「なっ!手で洗ってるじゃないか!俺がこれを知ったからにはタダでは…」
駅員「待って!ちょっと待ってください!」
俺「何さ」
駅員「手でなんて洗わせてませんよ!」
俺「でもこのご婦人は…」
駅員「言ってるだけです!」
俺「あ!?よくないなあそういうの!バレたらしらばっくれるの?」
駅員「ですから…そのおばあさんが嘘を」
俺(かぶせ気味に)「そうなの??」
婆「お…お前なんか障だ!!!」(イミフ
俺「なんで俺が障だ!」
婆「うるさい障!」
俺「なんでだ婆!」
470: 465 2013/11/18(月) 21:19:17.72 ID:a2LKtmYO
その後、婆(見た感じ、65歳〜70歳ぐらい)は
その年齢からは考えられない速度で走って逃げだした。
ただ、要所要所で立ち止まりながら、「おまえなんか障だ!」を叫び続ける。
それがまずかった。
俺は若いころ、学校の手伝いで演劇部の大道具、陸上のライン引きなど大声を出す
経験をしていたせいで、やたらと声が通る。
婆「おまえ障!」
俺「なんでだ婆!」
こんな声がデカいもの勝ちの掛け合いで婆が勝負しても
俺に勝てるはずがない。
田舎の見晴らしのいい駅前通り、視界から消える前に
婆が息を切らしてへたり込んだ。
もうチョイ続きます。
471: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:20:19.72 ID:8zwNfj6a
支援
472: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:24:23.92 ID:EmBckiRP
面白いw
473: 465 2013/11/18(月) 21:27:41.86 ID:a2LKtmYO
俺はダメ押しに
「これに懲りて老人をまき散らすなよ婆!!」
と叫んでやったら、
婆は「うるさい障!」
まだいうか…
なので「俺は障じゃないぞー!」
と大声で返してやった。
来るなら来いだ。
すると婆、卑怯にも矛先を変えやがった。
「ちがーう!障用を使ってキッズ障だ!」
そう来たか…じゃあこう返すしかないな。
「そうかい!その餓鬼が障なら、障用を使ってもいいじゃないか!」
恐らく数百メートルは離れていたと思うんだが、婆の「しまった!」という
ニュアンスが伝わってきたもんで、思わずくすくすとワロテしもたよ。
と同時に、理屈通じない系の婆だと思ってたけど、痛い所を突かれて黙るとか、
案外わかってるんだなあとも。
もっとも、わかってて横車を押してるんだから余計にアレなんだけどさ…
そして、婆はそれ以上言葉を発することなく消えていった。
後から助けた厨房には礼を言われた。
これが紅顔の少年ではなくて美少女だったらどれだけ…と思ったのは内緒だ!
474: 465 2013/11/18(月) 21:28:46.24 ID:a2LKtmYO
あ、これで終わりです。念為。
ま、旅の恥はかき捨てってことで一つ…
475: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:29:54.88 ID:P0wfNQAx
男子トイレに美少女の方がヤバい乙
476: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:33:49.58 ID:rhCEDslf
頭の中に漫☆ 画太郎の描く婆が浮かんできたよ
477: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:35:39.42 ID:asQpURbH
こんなことだから独身なんだよ
478: 465 2013/11/18(月) 21:36:06.85 ID:a2LKtmYO
>475
でも男子トイレに婆よりは100万倍(当社比)マシだと思うの!
>476
漫☆ 画太郎の描く婆…確かにそんな感じでした!
…って、それを撃退した俺ってどんな画風なんだろうかと…
479: おさかなくわえた名無しさん 2013/11/18(月) 21:36:44.52 ID:a2LKtmYO
>477
ですよねー!!
でも独身って案外楽しいぜー!
480: 465 2013/11/18(月) 21:37:15.64 ID:a2LKtmYO
sage忘れたorz