小学生の3年4年のころ、親の仕事の都合で祖父母の家で暮らしていた。
生活自体は楽しかったけど、クラスのバカが参観日に来た婆ちゃんを見て
「ババア」
ってあだ名を付けて私をからかうようになった。
あだ名は最終的に
「ウンコ」
になって、由来も参観日に来た婆ちゃんがウンコ漏らしたからというとんでもないデマになってしまった。
修正しようとしたけど出来なくて、婆ちゃんをバカにされたのが悔しくて、相手のバカと喧嘩になって、怪我をさせてしまった。
学校に呼び出された婆ちゃんには、理由を黙ってたけど、結局ばれてしまった。
婆ちゃんは
「お前はいい子だねぇ、ありがとう」
と頭を撫でてくれた。
その後、4年生に持ち上がって初めての参観日のこと。
やはり婆ちゃんが来てくれたんだけど、驚くべきことが起こったのだ…
ばあちゃんは白髪を染めてなんか女優っぽい髪型にして、化粧をして、真珠のネックレスをしてよく似合う桜色のスーツを着てた。
最初ちら見した時は婆ちゃんだと思わなかったほどの変身っぷり。
授業中何度も振り返って婆ちゃんを見たけど、モデルみたいに真っ直ぐ立ってにこにこして見てくれてて、美人じゃないけど、他のお母さん達に負けてない華やかさだった。
クラスのバカはまた「ババア」が来ると思ってたらしくて、ニヤニヤしながら振り返りまくったんで先生に叱られてた。
当然その後にあだ名が復活する事はなく平和に過ごせたよ。
余談だけど、婆ちゃんの桜色のスーツはオーダーのなんだけど、今私が着ると、身長は5センチくらいしか違わないのに、ウエストはきついのにお尻と胸は余る。
50歳手前の頃の婆ちゃんはナイスバディだったのだ。
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