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自由に生きる姉たちに対し、親から将来を強要されている私。ある日、とうとう…

自分は三人姉妹の末っ子で、実家は病院経営。
一番上の姉は生まれつき身体が弱く、医者になるのは無理と言われていた。
二番目の姉はというと、幼い頃に嗜み程度に習っていたはずのピアノで才能が開花。 
ピアノ留学などを経て、周囲の強い勧めもあって音楽の道を進むことに。

そうすると、自ずと後継は私に押し付けられることになった。
加えてもう後がないものだから、幼い頃から習い事もさせてもらえず勉強一本。
小学生の頃はまだ素直な方だったし、別段勉強も嫌いではなかったので、諸々の不満を抱えつつも親の望む中学に合格。

けど、中学生にもなるとやりたい事ややってみたいことが色々出てくる。
でも私自身、親と対立したり機嫌を損ねることを避けるタイプだったから、何も言えないまま、ただただ両親や自分たちの好きな道に進んで楽しくやっている姉たちに不満が溜まり続けていた。

そして、中学3年の冬休みにとうとう…

何かがぷつんと切れた。

その辺のものを手当たり次第に投げつけて母と姉に怪我をさせた。
姉のピアノを破壊して、楽譜はびりびりに破ってしまった。
止めに入った上の姉を突き飛ばして、発作起こさせて病院送りにしてしまった。
最終的に父親に殴られて沈静化した。

以来、腫れ物に触るような態度の両親、コンクールが近かったのにピアノを破壊された下の姉、発作で入院して、第一志望の大学の入試をフイにした上の姉と、しばらくの間は家の中が
ギスギスというか不穏な空気で、私が原因とはいえ居心地悪くて精神的な修羅場だった。

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