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トメがなくなった。→コトメ『この家売るか、住み続けるなら相応の金額を払って。貯金は分けて…』私「ん?この家は借家ですよ?」コトメ『えっ』→すると…

結婚して1年後に舅が亡くなり、
姑と同居することになってしまった

姑は悪い人ではない
ない・・・が、きつい人ではあった

舅の母親といろいろあったせいか、
私ともあまり仲良くする気はなかったのね

旦那の姉と妹はさっさと逃げ、
たまに会う分には機嫌がよくなる姑に
お小遣いだけせびりにきていた

その姑も同居して2年後に
倒れ介護生活になっちゃった

すぐに痴呆もはじまって、
小姑たちはなんだかんだ来て
飯食って文句言っては姑の着物や
装飾品を回収していったわ

小姑たちは牽制しあって
どんどん仲が悪くなっていってた
お互いカチ会った時は完全無視するくらい

そして介護して数年、姑も亡くなった
さすがの小姑たちも泣いていた
・・・が、すぐに遺産の話になった

家を売るか、住み続けるなら相応の
金額を払え、貯金も分けて・・・と
話を進める小姑たちにひとこと

「え、この家は借家ですよ?」

小姑たちびっくりしてた
知らんかったんかい

舅が亡くなった時に説明してたじゃん・・・
ちなみに貯金もほぼスッカラカン

私に
「ガメた(着服した)んじゃない?」
と詰め寄ってきたんだけど、

「介護費用やら小姑たちのお小遣い
やらで無くなりましたよ」と突っぱねた

さらに
「お葬式費用の足しにしたいので少し出してほしい」
「姑があげた着物や装飾品も売ってどうにかしたい」
と告げたら、

「主人に相談しないと・・・」
「うちはちょっと今苦しくて・・・」
とそそくさと逃げに入っていった

旦那はそんな小姑たちをジーっとにらんでたわ
結局お葬式はうちら持ちで出した

同居始めた時、姑は私と仲良くする気は
なかったことをはっきり言っていた

だから、毎年贈与税がかからない程度に
うちらの子(姑の孫)名義にお金を譲渡してくれてた
「私はきつい性格だし、
血の繋がらない人とは仲良く出来ないの
面倒見てもらう以上、ちゃんと孫に
贈与という形で対価をお支払いするから、
ビジネスとして接して欲しい」
みたいなこと言ってた

倒れるまでは何の迷惑もかけられなかったから、
むしろ貰いすぎで申し訳なかったくらい
介護や痴呆はそれなりに辛かったな
でも姑の言うビジネスとしてみたら、
ちゃんとした報酬の美味しい仕事の部類だったわ

ちなみに小姑たちに子供はいなかったから、
「あっちに子供ができたら同じようにするけど悪く思わないで」
とも言ってた

痴呆になってからも弁護士さん?入れてたので
毎年手続きしてくれたけど、
途中で貯金が尽きたのでそれも終わってた
なので小姑の妹の方に生まれた子は
何も貰えていない(姉の方は離婚した)

だから最後は持ち出しだったけど、
お礼の意味もこめてちゃんとお世話をさせてもらった
旦那も手伝ってくれたし、お礼も言われたから、なんの不満もない

もちろん小姑たちからお礼なんてなかったから、
「貰うもん貰ってるからお礼なんて」
ってセリフはついぞ使わなかった

その後はバツイチ小姑(姉)が家に

転がり込んでこようとしたので拒否して引っ越した

大家さんは舅と懇意だった人なので
格安で貸してくれてたけど、小姑たちに
貸す気はないそうで、更地になった

さらにその後小姑(妹)が子連れで出戻ってきて
「実家が無くなってる!」と旦那に電凸かましてきてた
引っ越したって葉書だしたじゃん・・・

借家なんだから引っ越したら
もう借り続けるわけないじゃん・・・

旦那が受け入れ拒絶したから、

小姑(妹)は小姑(姉)のところに
転がり込んで年を越したらしい
あれだけ仲違いしてたのに・・・

正直子供の教育にも悪いし、小姑たちとは
縁を切ることで旦那とは合意してる
今年旦那が遠くに転勤になるので、そっちで家買うつもり

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