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結婚式当日、新郎を見た新婦「違う!この人じゃない!新郎さんをどこにやった!!」新郎母「・・・」

私は見てないが、親戚の結婚は大変だったらしい。
戦後すぐの話だが今でも語り種だ。
新郎宅での披露の時の話。
別室で準備をし、新郎列席者着座の広間に入った新婦が立ちすくんだ。
着座を促されて
「違う!この人じゃない!」
と新婦が叫んだ。
騒然となる会場。
どういうこと?

「○○さんをどこにやった!」
と新郎母に掴みかかる新婦。
その結婚は家同士の意味合いが強く、列席者も事情を知らない人が多かったが、新婦と新郎母の掴みあい喚きあいから、段々事情がわかる。
新婦は新郎兄(妾腹)と恋仲で、結婚も新郎兄とで承諾した。
新郎母は
「跡取り同士が結婚するのが当然!」
と譲らず。
新婦両親は家業をその結婚で新郎家と合併しなければ潰してしまう状況。
で、両家ぐるみで新婦を騙して当日に持ち込んだらしい。
列席者親族、新婦派と家業大事派に別れ入り乱れての大乱闘。
数名が新郎家を家捜しし、納戸に軟禁されていた新郎兄を救出。
大乱闘に紛れて新郎兄と新婦が脱出、駆け落ち。
急遽新婦妹が新新婦となり結婚式続行。
新婦妹は元々新郎が好きだったそうだが
「代役じゃなく望まれて結婚したかった」
と今でも言う。
今ではいい老夫婦だが結婚当初は新郎は冷たく、嫁いびりは辛い日々だったと。
駆け落ちした2人は未だに行方がわからない。
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taka:

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