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中学時代いじめの標的にされていた俺→「地元の高校行きたくない」→成人式で再会した結果…

もう20年以上前のこと。
中学時代3年間毎日のように相当いじめられてた。
もう、学年中のヤツら全員にじゃないかというほど。
たいして喧嘩強くないやつも俺には態度強い。
後輩とかにも「こいつ殴っていいよw」とか言って 後輩でも調子に乗るやつもいるから
後輩に殴られてる俺見てケラケラ笑ってたり女子にも廊下で背中に蹴り入れられたりしてた。

暴行、恐喝は当たり前。
試験なんかも答案用紙数人分が回ってきて、全員分のを書いてたら自分の分まで間に合わない。
間違ってたらボコボコにされてた。
俺の分は腰巾着役のやつにぐっちゃぐちゃに書かれて提出。
教師たちもやる気なし軍団だったので当たらず障らず。

反抗できない自分にも腹が立ってた。
登校拒否する事すら出来なかった。

そんなんだから成績もガッタガタで(勉強は出来てた。けど試験で発揮できなかった。) 高校どうするってなってた。

ちょうどその年の正月、東京の大学に通ってる従兄弟兄弟が帰省してて (2人とも一工) 何気に
「地元の高校通いたくない。東京行きたいなー。」
って言ったら
「じゃ、来りゃイイじゃん!」
「楽しいぜ、東京!」
って言われて目が覚めたというか発想の転換が出来た。
(実は親が相談してて従兄弟たちが乗っかってくれたっていうのが後日わかる)
教師たちは信用出来なかったんで、従兄弟に願書取り寄せてもらって東京の定時制高校に通うことに。
教師には有る事無い事ぶちまけた。
周りはそこそこの高校行くみたいで浮かれてたし、俺がどうなろうが知ったことじゃ無かったんで、東京行く事どころか高校行くのも99%が知らなかったと思う。
地元では受験しなかったから。
(自分から報告したのは、幼稚園から幼馴染の3人だけ。
俺を庇うとそいつらに矛先が向くから学校では仲良いそぶりは止めてくれって俺から頼んでた。)

すると…

さすがに東京って大都会は
田舎から出てきた15歳には刺激的でね。
従兄弟兄弟のアパートに住まわしてもらって
毎日のように新宿、渋谷色んなトコに連れてってもらって。
定時制なんでバイト始めて、
高校もそんなだから同い年から年上から色んな人がいて
どんだけ今までの自分の世界が狭かったかを痛感させられた。
従兄弟の目があるから無茶出来ないのもあって
真面目にバイトも学校も行ってた。
何より楽しかったし。
従兄弟の大学の友達にも可愛がられて
従兄弟抜きでも遊びに連れてってもらったり
どんどん人生が変わってった。

けど

心の奥にのっぺりと重油みたいに
フラバする過去。

強くなりたかった。
というより
強いっていう感覚を知りたかった。

従兄弟の大学の友達で
格闘技やってる人に頼んでジムに通い始めた。
ろくに身長も運動神経も体力もないんで
ついていけなくて死ぬかと思ったけど
練習休みたくても従兄弟(とその友達)の目があるから休めなかった。
(サボっても家一緒だしw 恩義感じてたから。)
それに、いじめられてボコボコにされるより
痛さを感じなかった。何故か。

2年目になったら
もう一人、別の従兄弟も大学で上京してきて
元々バンドやってた人なんで、
大学のサークルでもバンド組んで
ライブの荷物持ちで駆り出されたり。
(ドラムだったんで。)
そうこうしてる内に
目立つっていう感覚を知りたくなってきてギター始めて。
高校の連中には黙ってたんだけど
どうしてもギター担いで学校に行かなきゃいけない時があって
それを学校内で一番目立ってる軍団に見つかっちゃって
そしたら、
その人たち校内でバンド組んでて、
ギターの人が卒業して脱退したから
入ってくれないか、と。
初めて半年も経ってなかったんだけど
大学生に教えてもらってたんで
普通に弾けてたらしい。
まあ、ハマってたから面白くて夜中まで弾いてたしね。
で、ガチガチに緊張しながらの
初ライブは身内の身内ばっかりだったけど
「ああ、歓声ってこんななんだ。」って思ったのを強烈に覚えてる。

格闘技の方も普通に練習について行けるようになってたし
知らない間に強くなってた。
(その時は周りが凄かったんでわかんなかったんだけどw)

田舎にはあんまり帰らなかった。
正月もわざとバイト入れてたり。
幼馴染とも手紙のみ。
帰ったら嫌な事しか残ってないし
東京での生活があまりにも充実してたから。
勉強も従兄弟たちが教えてくれてたんで
大学も国立に進むことが出来た。
幼馴染の一人も一浪して同大学入学。
(だから同学年。)
ちなみに、そいつが上京してきて羽田に迎えに行ったら
最初俺に気が付かなかった。
幼馴染曰く、
中学時より身長は10cm以上伸び、
髪型も服のセンスも別人になり、
イントネーションは標準語、
バンドやって人前に出るようになったからか
顔付きも全然変わった。
らしい。
(そりゃ15~19の物事吸収する時
こんな大都会にいたらそうなるだろって言ったんだけど
頑として「いや、違う。」って言われた。)

もうその頃は一人暮らしだったんで
4年前、従兄弟から教えてもらったのと同じように
電車の乗り方から
(ちなみに田舎はJR1本しかない)
料理初め家事全般から
友人関係含むいろんな事教えたら
すごい目で見られた。
「こいつは俺が知ってる○○じゃない。
別の人間だ。」って思ったって。

格闘技やってるって言ったら
そいつが急に殴ってきたんだけど
(正確には寸止めの殴るフリ。
後ろから肩叩かれて
振り向いた瞬間殴りかかってきた。
ちなみに、そいつは相当運動神経がいい。)
すごい遅くて、避けた上に拳握ったのね。
笑いながら「急にやめろよw」って言ったけど
曰く、
「本気で思い切り殴りかかったのに。」
そん時に初めて「え?俺強くなってんの?」って思った。

で、まあ
大学生活も始まって
格闘技もバンドも続けてて。
年が明けてしばらくした時、
変な夢を見た。

俺のことを一番可愛がってくれてた父方の祖母が出てきて
「あんたに悔しい思いさせたの誰だ?」って聞いてきた。
言わなかったんだけど
頭では虐めの中心人物5人を思い浮かべた。
他にもいろいろ。
すると何故か
「分かった。殺したいか?」
いや、死んだ方がマシだと思うような人生を味わわせたい。

さすがに言えなかった。けど、

祖母は「分かった。」とだけ言って
本気で怒った時にしか見せないあるクセをした。
そこで目が覚めた。
で、不思議に思ったけど
普通に大学行ってバイト行って。
そしたら、夜に祖母危篤の連絡が入った。
もう交通手段がない時間で
翌日朝一で田舎に着いた時はもう亡くなってた。
幼馴染も来てくれた。
他の二人はもう一人から
俺のこと聞いてたけどそれでも最初気付かなかった。
葬儀の後、親から
「婆ちゃんがあんたにやりたがってたモンだよ。」って言って
お祝い金を渡された。

初七日が俺らの成人式だった。
田舎で出るつもりなんて全く無かったのに。

その金を持ってスーツを作りに行き、
(ギリギリ間に合った。)
要らなくなった自室の物をほぼ全部捨てたり、
大事なモノを東京に送ったり、
二度と田舎に帰る理由を無くしていった。
自分の過去と向き合わなきゃいけないから
それはそれで相当辛かったんだけど。

で、成人式当日。
招待状無かったけど、(住民票移してたから)
幼馴染と地元公民館へ。
俺って気付いた
(っていうか誰?って聞かれた幼馴染が教えた。)
会場がざわついてたけど別にどうでも良かった。

市長の話とか普通に聞いてたら
調子に乗ったヤツらが
(中心人物とはまた別)
伝言ゲームで「○○、後で便所来いw」なんて俺呼び出してた。
俺に伝えたヤツもかなり虐められてた方だったけど俺には強かった。
ケラケラ笑ってるから
「二十歳にもなって大人気ないの?バカじゃねーの?」って答えた。
呼び出したやつは「中学ん時みたいに鬱憤ばらしにボコボコにしよーw」
なんて調子に乗って周りに言いふらしてた。

式が終わって表に出ようとしたら
玄関で「○○、お前便所来いって言ったじゃんw」なんて呼び止められた。
周りにはヘラヘラしたのが6人ほど。
無視して幼馴染たちと行こうとしたら背中蹴られた。土足で。
祖母が最後に遺してくれたスーツを。
「何シカトしてんの?
偉そうに何俺よりデカくなってんの?」
ヘラヘラ笑いながら言いやがった。

瞬間、キれた。

左ボディ入れて相手がスローモーションで崩れたとこまでは覚えてるけど、
そのあとしばらくは完全に記憶がない。
目撃者曰く、崩れそうになった相手の顔を左フックで跳ねあげて
ボコボコにし始めたらしくて、
大学一緒の幼馴染は俺が格闘技やってるの知ってるから
「あ、こいつ殺すわ。」って思って必死に止めたらしい。
(別の幼馴染は
「人間の顔ってこんなに速く左右に動くんだ」って思って
ボーッと見てたって言ってた)

俺が気付いたらヤツが
「うげえええ、うげえええ」って言って這いつくばって逃げようとしてた。
鼻からも口の中からも相当出血してたと思う。
血反吐吐いてたし。
周りの6人ほども血の気引いてたし、
助けようとするやつもいなかった。
先に玄関出てた同級生も気付き始めて
逃げるやつを取り囲む人垣ができてた。
ずっと「うげええええ」って言ってて
めんどくさかったから後頭部踏んづけたら
鈍い感触と「ぐちゃっ」って音がした。
で、俺がそいつに昔言われてた事、そのまま返した。
「誰もお前助けたくないってよ。さっさと死んだ方がいいんじゃねーの?クズ。」

歩き始めたら十戒のように人が割れて。
それで、そいつの襟首掴んで引きずってたら
俺を蹴ってた女を見つけたんで
通り過ぎる時にそこに投げて。
後ろで悲鳴が聞こえたけど
無視して歩いて。
伝言ゲームで俺に伝えたヤツがいたんで
「お前、便所来るか?」って言って
軽くほっぺたペチペチしたら泣きそうになって。
幼馴染と一緒にさっさと会場後にした。

車で俺の家に向かった。
(初七日だったんで、早く帰らないといけなかった。)
車内は今の事に触れなかったけど
「よくやったわな。」って感じのほんわかムードだった。
そういえば、、、、
中心人物の顔を見なかった。
あの5人。
聞いたら急に幼馴染3人の顔が曇った。
「婆ちゃんの事があったし、
あいつらの事思い出したくないだろうから
黙ってたけど、コレ。」
新聞を渡された。
「コレ、名前伏せてるけどあいつらなんだわ。」
見ると、
違法車に5人乗って暴走行為してて
運転ミスって田んぼに突っ込んだ、と。
「ふーん。」って感じだったんだけど
「そいつらな、
全員意識あるけどもう動けないか一生車椅子なんだわ。」
なんでも、
5人で屋根切った違法改造車に乗ってて
5人それぞれハコ乗りして
(運転者は足でハンドル操作。)
で、全く何にもない直線道路で
足が滑って田んぼに突っ込んで
4人が投げ出されて叩きつけられた。
それぞれ骨盤粉砕、首直角、片足喪失、両足圧迫骨折
運転手はハンドルの隙間に足が突っ込んで抜けないまま
横転した車の下敷きになったらしい。
で、耳の後ろ辺りの骨が折れて脊髄?に突き刺さった、と。

何でここまで知ってるかと言うと
幼馴染の親父さんが
地元警察の交通機動隊だったから。
通報受けて行ってみたら真夜中だったってのもあるんだろうけど
猪のような肉の固まりが5つモゾモゾしてたと。
どう見ても人間の姿じゃ無くて
でも意識は5人ともあったみたいで
獣みたいな声をあげててそりゃもう凄かったらしい。
携帯普及よりも全然前で
周りも民家殆どないとこだったから
余計通報が遅れたらしくて5人はそれは想像を絶する苦しみだっただろう、と。

そして、
「一番マシなやつに話し聞くと事故直前に」

婆さんが急に道の真ん中に現れて
それで急ハンドル切った。

らしい。
事故後唸りながら
「ババアがいる!ババアがいる!」って
ずっと言ってたそう。
事故の推定時刻が俺が祖母危篤の電話を受けたのと同時刻。

「うーん。」としか言えなかった。
多分、シンナーとかのやり過ぎで
幻覚見たか何かだと思うし
そんな危険運転してるから
足滑らせたんだと思うんだけど。

その後の小学校のクラス会でも一悶着あったんだけど割愛。
見舞い行ったやつらにも
色々あったらしいけど割愛。

帰京後、何故か小中の同級生と再会して何故か結婚。

最近になって、
幼馴染からもう言ってもいいだろって
運転手の両親が無理心中、
他の4人の家庭も
介護放棄で行方不明、
離婚(窃盗で逮捕付き)、
自宅に火を放って無理心中失敗 、
妹クスリで逮捕、
弟自らの命を絶つ、などなど
そいつら以外にも
うげええええって言ってたやつが殺人で逮捕、
前出の女が顔面大やけど、
俺殴った後輩の家庭崩壊など
同級生に数々の事が
事故後三年の間にあったと聞いたので厄払いカキコ

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taka:

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