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家族で富士登山。父「俺はもう動けない!」私「そこで待ってて、助けを呼んでくる」→ 結果…

わたしの父は酒に酔うと『私と行った富士山の話』をしだす。
大昔家族で富士山観光をした時の話である。
まだ世界遺産になる前だったので今ほど綺麗でも道も舗装されていなかった。

3合目まで余裕であったが6合目あたりで母と妹が脱落した。

 

5合目あたりで父も根を上げ始めて
「帰ろう」
と言い始めた。
私は父を無視して登り始めた。この時点で父がついて来ようと来まいと関係なかった。
しかし、ついに父が9合目で尻をついてしまった。
そして
「もう帰るぞ!」
「俺はもう動けない!」
とキレ始めたのだ。
山頂までもう目の前なのに?
とっさに私は
「お父さんはそこで待って、私助けを呼んでくる」
といいながら山頂に向かった。
その後…
着いた先で私は写メしまくりなのであった。
自撮り以外にも風景のみとか色々撮った。
そして30分後、父のいた場所に人だかりがあったので
急いで見にいくと父が1人の男と取っ組み合いをしていた。
世話焼きのおじさんが、父がずっと同じ所にいることを不審に思い
周りに知らせてくれたのだ。さらには暖かいモノを食べさせたり、
暖かい場所に連れて行こうとしたら父がキレたようだった。
「俺が急に、ここを離れたら娘が心配するだろがー!」
と命の恩人にキレて最後の最後まで私の心配をしてくれていたが
我が親ながらとんだ馬鹿親である。
父の中では美化してるけど、実は…

私は友達に
「山頂まで絶対登るから!」
と言った手前引けず、証拠写真を収める必要があったため
写真を撮る事で頭がいっぱいで、父の事などどうでもよかったのだ。
知らせてくる!と言うのもその場のデマカセである。
しかし父の中では
「実は肝の据わった根性のある自慢の娘」
という設定になっている。
アレが原因で足の小指、凍傷になって切ったのに。
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taka:

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