2024/06/08
「そうです。祖母と、あと私が。祖母から鍵を預かっていて、
色んな道具だとかがしまってあるので…」
「鍵はいつも誰が持ってるの?」
「祖母と私の2人です。あの、倉庫で何かあったんですか?」
「まあそれは後で話すからね、じゃあ鍵はおばあさんと
君がそれぞれ持っているってことなんだね?」
「そうですけど…」
「あのね、落ち着いて聞いてほしいんだけど、おばあさんの倉庫の中で
男を連れ込んで金銭でっていう行為があってね。君のお友達だという子が、君に鍵を貸してもらって
倉庫でやればいいよって言ってくれたって言ってるんだけど、心当たりあるかな?」
「…は!?なんですか、それ!心当たりとかあるわけないじゃないですか!」
「いやいや、あなたがお友達に貸したんでしょ?」
「貸してません!数日前に鍵をなくしただけで、
そんな大事なもの他人に貸したりなんかしません!」
「とにかく、ちょっと来てもらうから。ね?」
そう言われてそのまま近くの交番へ。
両親と、祖母が宿泊している旅館に連絡がいき、日付が
変わりそうな時間帯に両親と祖母がやってきた。