2024/06/08
Aさんはスクールで作っていた同人誌を1冊くれた。
Aさんの小説は夢見がちな少女のようで、
Bの詩は「おお哀れな言葉たち」とか「闇夜に船を出せ」とか(よく覚えてない)
若者らしい感じだった。
またしてもAさんとBは失踪した。今度はなかなか帰ってこない。
どこかで息をひそめて暮らしているんだろうと思うようになった頃。
警察から確認ための電話があった。
海だの船だのにこだわっていた割には、山だった。
それも山奥ではなく、市内の小学生が遠足に行く山の、登山道から外れたところだった。
気力もないけど体力もなかったんだなと思わずにはいられなかった。
事件性がないので、ローカルで1度報道されただけだった。
正直いって馬鹿だなあと思った。2chを見るようになって、
Aさんは「頭がお花畑」で、Bは「中二病をこじらせた」のだなと納得した。
息子さん2人は、周りはいろいろ言ったけどA旦那さんが「自分が育てる」と
男3人で暮らし続けた。時々、商店街ですれ違ってあいさつした。
このたび、息子の兄くんの方が結婚して外国に赴任するというので幸せを願って。