2024/06/08
静かに
「・・・〇〇の特集は△△で今回の×××は◆◆でした。もう今月6回目なので覚えてしまった内容を何故読めと強要されるのでしょうか」
と言った。
「そしてこの席は私がお金を払いサーブした席です。貴方の腕がこのひじ掛けを超えてこちらに侵入し腰に触れているのは不愉快です。痴漢で訴えられたいのですか?」
と付け足したらオッサンは黙って慌てて座り直した。
それでも何も言わないオッサンに対し女性が
「ここまで失礼を重ねても謝ることすらできないなんて・・・お可哀そうな品格ですね」
とスゲー冷たく呟いてまた本を読み始めた。
飽くまで女性は淡々としているのでCAもトラブルとは気付かずでオッサンはその後、微動だにせずドリンクサービスの際も何も飲まずに固まっていた。
その女性、窓際の席に行くときに俺の前通ったんだけれど凄い感じの良いキレイな人だったんだよ。
大人しい感じで。
それがあんな冷たい声出たことにも凄い驚いた。