おはなしカフェ

図々しいキチママをギャルが・・・

time 2022/10/30

図々しいキチママをギャルが・・・

「ちょwww他人wwwww他人に命令wwwwwwwありえねwwwwwwww」
「日本語通じるとかwwwwwwそれおめえだしwwwwwwwwどんだけwwwwwww」
「やマジ意味わかんねえしwwwwwwてかマジどちらさまだしwwwwwwww」
箸が転んでも可笑しいお年頃のギャルたちは、およそこんな感じでとにかく大ウケ。
女性の表情がみるみる般若のように変わり、私からギャルたちにロックオン対象変更。
顔を引き攣らせながらギャルを睨みつけると、吐き捨てるように一言、
「下っ品な…親の顔が見てみたいわ」
どの面下げて親とか言ってんだよと私もさすがに頭にきて、「あなたねえ!」と言いかけると
Aちゃんが私を軽く手で制した。その後の彼女たちが、かっこよすぎて痺れた。
Aちゃん「確かにうちらチャラいけど、うちの親はウチ(=私)が寒いとか文句言ってても
寒いのはみんな一緒だから、お年寄りとかウチより辛いんだから、我慢しろって言うわけ。
ズルとかしないの。絶対。親がそんなだからウチはあんたのことありえないっつってんの。」
Bちゃん「うちの親、ウチが人にもの頼んで頭も下げなかったら、マジ100%ぶん殴るけどねウチのこと。
顔見たがるのは勝手だけど、あんたも超怒られるよマジで」
女性は顔真っ赤にして、眼球が飛び出るんじゃないかと思うような壮絶な表情で、
メモくしゃくしゃに丸めてギャルたちに投げつけて、ガツガツと去って行った。
ギャルたちは自分たちのことそっちのけで、女性に向かって
「てめぇお姉さん(私のこと)に謝ってけよ!」と怒ってくれた(女性は無視して行ってしまったが)。
私のせいでイヤな思いさせちゃってごめんなさいね、と彼女たちに謝ると、
Aちゃん「え、お姉さん被害者なのに謝るとか意味わかんないし!」
Bちゃん「てかマジ頭おかしいすよねーあのババァ。気にすることないと思う」
と逆に口々に励まされてしまった。
彼女たちの後ろに並んでいたおばさま方も、「あなたたちやるわねえ!」「いい親御さんなのねー」
「でももっと女の子らしく喋りなさい。てめえなんで言っちゃダメ!」などと話しかけ、
彼女たちは照れくさそうに笑っていた。

204: おさかなくわえた名無しさん 2009/12/13(日) 02:20:08 ID:pzca3sh5
ここからは余談。
彼女たちが「小腹減った」「ケーキやばい超うまそう」だけど「新歓とかあるし金ヤバめ」なため
「じゃあ今日は我慢だね」と話しているのを小耳に挟んだので、御馳走させていただくことにした。
自分の順番が回ってきたとき、小声で「あの、後ろのお二人にケーキを…」とオーダーすると
店員さんは一瞬怪訝そうな顔をしていたが、そこに別の店員さんが登場。
彼は一連の騒動の時に外の清掃をしていた人で、レジの店員さんに事情を伝えてくれたらしい。
レジの店員さんは「あーなるほど」という表情に変わり、「かしこまりました」とオーダーを受けてくれた。
ギャルたちのトレーにケーキが運ばれ、「え、頼んでないですけど?」と戸惑う彼女たちに、
店員さんがニヤリと笑って私を指し、「あちらのお客様からでございます」と伝えた。
彼女たちはこちらが恐縮するほどあたふたして、Aちゃんは「何で?何で?」と繰り返し、
Bちゃんは「払いますっ」と言うが早いかバッグの中を大慌てで漁り始めた。
私「だってさっき助けてもらったんだから、これくらいのお礼はさせてもらわないと」
Aちゃん「お礼とかほんといいですから!」
Bちゃん「うちらそんなつもりでアレしたんじゃないんで!」
私「それはわかってるのよ?でも…」
押し問答になりそうだったところ、さっきのおばさま方が
「あなたたち、社会に出たら年上の人には御馳走してもらうのも礼儀のひとつよ」
「そうよー、ここはいただいちゃいなさいよ!」と援護射撃をしてくれて、さっきのやりとりを見ていたらしい
店内のお客さんから小さな拍手なんかも起こって、彼女たちはようやく承服してくれた。
「ありがとうございます!」と言われたので、「そんな、こちらこそありがとうございました」と言って店を出た。
なんかもう本当にいい子たちだった。長文失礼しました。

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