2024/06/08
もう行く前から私の心中は修羅場だったんだけど、車中ではずっと修羅場。
運転してても余震でハンドルをとられて、いくら安定させようとしてもフラフラするし、
前方を走るトラックや後ろの車もフラフラ。いつぶつけてしまうかぶつかられるかですっごい修羅場。
車中でもずっと、帰ろう!引き返そうよ!と泣きながら懇願するも祖父は
「ダメだ!さっさと行け!」と怒鳴る怒鳴る。
怒ると怖い祖父には逆らえないし、余震は怖いしでパニック状態。
それで病院の近辺は川と海にほど近い地域だったため、その市に入った途端
津波警報のサイレンと『川や海の近くにいる方は速やかに避難して下さい』の放送に、
私はさらにパニックで怖くて号泣しながら必死で運転。
そんな私はさておいて後部座席で悠々と座り、
「何これしきの事で泣いてるんだ」と言う祖父。
もう恐怖と怒りで自分だけ修羅場。
215: おさかなくわえた名無しさん 2013/02/07(木) 10:29:17.78 ID:DSjuMxvy
げ、あげてた!申し訳ない。
つづき↓
なんとか病院にたどりつき、肩で息をして泣きながら祖父に付き添って行った。
そしたら案の定病院は突然の大地震で、午後の診察は無し・・・。
しかも私たちと入れ替わるように休診の連絡をしていたらしい。
・・・・・遅いよおおおおおとしゃがみこんでしまった。
私の様子に先生や看護師さんも、特別に祖父を診てくれることになった。
でも「何も今日来なくても・・・」という看護師さんの言葉には、もう心がぐったりしてしまったよ。
ああ、そうだよ。私も来たくなかったよ・・・・。
それで診察も終わって帰ることになったんだけど、私の余りの憔悴ぶりに先生が
「僕がかわりに運転していきましょうか?妻がうちの車を運転してくれれば僕も帰れるし」
と申し出てくださった!
これは天からの声!っと思ってお願いします!!と言ったとたん、外面だけはいい祖父が
「何言ってるんだ!先生だって忙しいだ!そんな迷惑かけるんでないよ。
来れたんだから帰れるだろうが!」
と又も怒鳴りつける。
先生は最後まで祖父を宥めて送ってくれようとしたんだけど、祖父が
「いえいえ、いつもお世話になってこんな迷惑かけれんので~。
うちの孫はこないだ免許とったばっかなんで大丈夫です~」
といいはり、
強引にでもおくってくれようとする先生も押し退けて「さっさと出発しろ!」と・・・。
216: おさかなくわえた名無しさん 2013/02/07(木) 10:31:06.40 ID:DSjuMxvy
そして帰りも、国道は大渋滞で全く動かない。
山を越えて近道しようとするも、そこはすっごい狭い道で
対向車が怖い場所な上に案の定そこも大渋滞で、本当に免許取立ての私には難関・・。
終いには泣きながら後続車の運転手に細い崖すぐ横の道を、対向車とすれ違ってもらえるよう懇願したり、
山で余震によって土砂崩れしないか山肌から余震で落ちてくる土を見て恐怖で泣いたり、
普段山道を利用すれば家まで40分弱で着くのに4時間かかるはで、家につくころには私は憔悴しきってた。
結果祖父が言うように何にもなかったけど、本当に私にとっちゃものすごい修羅場だった。