2024/06/08
しばらくするとA子さんが買い物から帰ってきた。
私の顔をみてびっくりしていた。
A子さんと二人きりになり、兄が昨日言っていたことを伝えるとA子さんは涙を流し
「私は見ての通り結婚なんてしていないし、子供もいません。
その男性が何なのかは判らないけど…彼は私よりその男性を信じたってことだよね…」
とツラそうに言った。
30: 恋人は名無しさん 2007/10/09(火) 15:40:42 ID:MsVLiL+d0
私は急いで家に帰り、兄にありのままを伝えた。
兄は真っ青になり「じゃああの男は何なんだよ!」と怒り出した
「怒っている場合じゃなく、とにかく一度A子さんと話をするべきでしょう」というと
「A子許してくれるかな」「俺、悪くないよね」といきなり弱気になった(ヘタレだから・・・)
兄はA子さんを近くのファミレスに呼び出して話し合いをすることになった。
私は後からこっそりいって、死角になる位置から覗いていた。
兄はA子さんが来るなり
「あ。A子?久しぶり。元気?」と必死でいつもの調子を保とうとしていた。
A子さんはムッとした顔で無言で席に着いた。
兄「えーとさ。例のことだけど。なんか勘違いがあったみたいでさ。」
A子「・・・・・・」
兄「あれってA子の知り合いじゃない?あの男。あぁ。妹から聞いてるよね、例の男。
頭がおかしいんだろうなぁ、あの男。でもさ、まぁ、こうやってもう一度会うことができたわけだし。
めでたしめでたしってか?」
A子「・・・・・何がめでたいの?」
兄「・・・いや、めでたいっていうか・・・ほら、なんつーか、
こういう話ってどっちが悪いってもんでもないじゃん?
もともとA子が日曜日に俺と会わなかったり、家見せるの嫌がったりしたのが原因だしさ」
A子「それについては事情をちゃんと説明したよね?」
兄「う・・ん。まあ説明したけど、それが本当かどうかなんて誰にもわかんないよね。
まぁ、今回はA子の言うことがたまたま本当だったってだけで、毎回そうとは限らないし」
A子「私は貴方に嘘ついたことなんて一度もないけど?」
兄「いや、そういうことじゃなくて・・・えーと・・・なんつーか・・とにかくさ、
今回のことはお互い様ってことで水に流さない?
俺は俺で傷ついたわけだから俺が悪いわけじゃないだろ?
それにA子は今回のことで得したじゃん。俺から本返してもらえてさ。よかったよね」
A子「別によくないけど」
兄「いや、よかったじゃん。第一、もともと隠し事してたA子が悪くない?
恋人なのにさ、親紹介しないってどうよ?
そういうこと最初からしてたら今回のトラブルは起きなかったわけだし・・・」
31: 恋人は名無しさん 2007/10/09(火) 15:42:00 ID:MsVLiL+d0
瞬間、兄の頭から水がバシャッとかけられた