2024/06/08
結論から先に書きますが、彼は殺人者でした。
細かく言えば傷害致死になるそうですが。
そんなことは何も知らず、私は披露宴の幸せを噛みしめていました。
突然、会場のドアが、凄い勢いで開けられ、黒い服を着た人を先頭に、
その後ろからも20人ぐらいの男女が入り交じった集団が入ってきました。
その黒い服の人は、彼が殺した相手の親でした。
黒い服の人は、マイクを持って、彼が過去に殺人の罪を犯したこと、
自分は被害者の方の親であること、どのように殺されたのかを話しました。
彼は高校の時にいじめをして、同級生を殺したということでした。
そんなことは初耳で、私は冗談だと思いながらも、
途中からは頭が真っ白になって何も考えられなくなっていました
しかし集団の中の2人の女性が、バケツを持って私に向かって歩いてきて、
バケツに入った赤い液体を私に頭から被せた時に、本当なのだ、現実なのだと理解できました
さすが人殺しのお嫁さんだ 似合う 似合う と
被害者の方の親が大声で笑っていました。
人殺し 人殺し 人殺しの嫁 と誰かが歌っていました