2024/06/08
278: 名無しさん@HOME 2010/12/28(火) 12:18:52 0
そして、定年の日。
親父から朝から実家へ来るよう言われていたので、子供夫婦集合。
案の定、お袋は留守だった。
ずっと秘密にしていた次男夫婦と長女夫婦に流れを説明していたら、お袋が帰ってきた。
退職金が引き落とし出来なかったらしく、親父に激怒していたが、来る事を知らされていなかった俺達が揃っているのを見て、しかも皆冷ややかにお袋を見ているため固まった。
が、お袋は
◯貴方とは、もうやっていけない。離婚する。
◯ついては慰謝料を頂戴。また、この家も売却して半分頂戴。
と言い出した。
だが、親父は、
◯お前は忘れているらしいが、この家を建てた時、ローン契約の都合上、所有は長男になっている。ローンの支払いは俺の口座から長男の口座へ一部を支払い、合算して長男が払っていた。
だから、家は長男のもので、俺達が離婚したからって売れない。
◯退職後、別の県に再就職先を見つけたので、退職金はそちらで生活するためのマンションを買うため使った。
◯今日付でお前の不倫相手に不倫の慰謝料請求が弁護士から行くはずだ。お前が帰って来た時、弁護士に連絡したから、そろそろ着く頃だろう。ちなみに、興信所に頼んで、不倫相手が今在宅中なのは確認している。
◯これが不倫の証拠だ。
と、封筒をお袋に放り出した。
お袋は親父に話を遮られ最初は激怒していたが、話が続くうちに真っ青になっていった。
最後に親父が、
◯離婚はしてやるが、離婚届を書くのはお前の不倫相手から慰謝料をとってからだ。弁護士と相談しているが、もしかしたら離婚調停も一緒にするかもしれない。
◯ちなみに、この家やお前の部屋の鍵は変えたから、お前には入れない。そのまま不倫相手のマンションに出ていけ。
と言って、お袋を放り出した。
お袋は激怒して喚いていたが、本当に鍵が変わっていてお袋の持っていた鍵では家に入れないため、何処かへ行ってしまった。
実はこの時、話を知らなかった次男夫婦と長女夫婦以外の電話番号は変更してあり、お袋が出ていった直後に次男夫婦と長女夫婦の電話の電源を切らせ、直ぐに番号変更をさせた。
また、家はしばらく留守にして、親父は引越し先へ、長男夫婦は親父の借りたマンションに一時引越しをさせた。