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A男「女なら口ごたえしないものだろ」 「しょせん女なんて男の庇護がないと生きていけない」

time 2023/01/04

A男「女なら口ごたえしないものだろ」 「しょせん女なんて男の庇護がないと生きていけない」

卒業してしばらく経ち、A男は大学時代からの彼女であるB子にプロポーズした。
A男がちょこっと昇進したのと、B子の勤め先が経営縮小で
B子が転勤になりそうなことがきっかけだった。
B子プロポーズに大感激。
俺たち烏合の元サークル衆は祝福ムードで盛り上がった。

この時点ではB子は寿退社し、結婚してA男の社宅に入居予定だった。
2人で貯金を出し合い、サークル仲間をメインとした顔ぶれで
賑やかだがあまり金のかからない食事会を披露宴にして
式は2人きりでひっそり挙げ、入籍というのがプランだった、らしい。ここまでは。

936: 恋人は名無しさん 2010/07/07(水) 19:33:48 ID:UWzcMrd70

ところが結婚が決まった途端、A男の言うことが二転三転する。
式は豪勢にやらなきゃいけないとか、できるだけ多くの人に祝ってもらってこその結婚だとか
披露宴は一流ホテルでやらなきゃミジメだし、それを望まない女は頭がおかしいとか等々。

A男は在学中からB子の親と親しくしていて
「自分の両親と縁が薄いぶん、親の愛情に飢えていた。あなたがたが本当の親みたいだ」
と言ってはばからず慕っていた。

俺なんかから見るとちょっと気恥かしかったがA男はふだんから熱血野郎だったし
言っても許されるキャラだったし、何よりB子とB子両親がほほえまししく受け止めてたから
別に他人がどうこう言う筋合いではなかった。

それが急にどうもおかしな雲行きになってA男はB子親のことでB子に
「口出ししすぎ」「あつかましい」
「金を出すからって何もかも思い通りにできると思ってる」
「嫁にもらってもらう方の立場なのに、それをわかってない」
とブツクサ言うようになった。

B子が退社して無収入になったことでよけいA男はB子に好き放題言いはじめた。

937: 恋人は名無しさん 2010/07/07(水) 19:34:50 ID:UWzcMrd70

そして今まで「自分の足で立ってるお前が好き」
「意志のない女に魅力感じない」と言っていたはずのA男が
俺らの前でもブツクサブツクサ
「女なら口ごたえしないものだろ」
「しょせん女なんて男の庇護がないと生きていけない」
「女がえらそうに意見を言える世の中は間違ってる」
と言うようになった。

この時点ではまだ「B子とケンカしたのかな」「マリッジブルーか?」
と俺らは思っていた。

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