おはなしカフェ

「俺は彼女と別れてまでお前と付き合いたいと思ったのに、 なんだよお前のその勝手な言い分は!」

time 2023/01/11

「俺は彼女と別れてまでお前と付き合いたいと思ったのに、 なんだよお前のその勝手な言い分は!」

どういうつもりかと聞かれても私には何が何だかわかりません。
「どういうつもりって、何が?」と努めて軽い口調で
言うと、友達は「とぼけないで!!どういうつもりかって聞いてんのよ!!」
と、これまた聞いたこともないような大声で怒鳴り散らしました。

ファミレス中の視線が、一斉にこちらを向くのがわかりました。
救いを求めて友達の彼氏に目をやると、それまで友達を
横目で見ていた彼は私の視線に気がつき、ふたたびじっと見つめてきました。

わたしはとっさに目をそらしました。
なんだかいやな予感がしました。

167: 恋人は名無しさん 2006/02/15(水) 17:42:15
友達の彼氏は、私が目をそらした後もしばらくこちらを
見ていましたが、突然友達のほうに向き直り(友達は私を睨んでました)
「やめろよ、○○ちゃんは悪くない。悪いのは俺なんだ…」と
落ち着いた声で言いました。

それがすっごく芝居がかった口調で、こんな針のむしろ状態でなかったら、
私は思わず笑い出していたと思いますが、そのときはもちろん
笑えるような状況ではなく。

友達は彼のその言葉をきき、すすり泣きを始めました。
ファミレスの店員がこちらの様子をうかがっているのがわかりました。

169: 恋人は名無しさん 2006/02/15(水) 17:47:52

彼は続けました。
「○○ちゃん(私です)は悪くないんだ。俺が…俺が勝手に
好きになっちゃっただけだから」
もちろん私はそんなことを聞いたのは初めてです。

呆然とする私をよそに、その場の空気はどんどん冷たいものに
なっていきました。
友達はわんわん泣き出すし、彼は大げさに肩を落としてうつむいてるし、
周囲からの視線は痛いし。

「ひどいよそんなの!なんで!?なんでなの!?」
友達は泣き喚いていました。まだ彼のことが好きだと必死で
伝えていましたが、彼は「ごめん、俺が悪いんだ」を繰り返すばかりです。

友達の怒りの矛先は、やがて私に向きました。

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