おはなしカフェ

B美「私ね、A彼君と寝たから!」 A子「そうなんですか。とりあえずお会計お願いします」 B美「馬鹿にしてんの?!彼、私の事が好きってよ!」

time 2023/02/21

B美「私ね、A彼君と寝たから!」 A子「そうなんですか。とりあえずお会計お願いします」 B美「馬鹿にしてんの?!彼、私の事が好きってよ!」

608: 596 2009/06/19(金) 15:53:34 ID:GkDdH3y+O

A子「はあ…。お会計お願いします」
冷静に対応するA子に腹が立ったのか、B美が突然大きな声で言った。
B美「私ね、A彼君と寝たから!」
A子「そうなんですか。とりあえずお会計お願いします」
B美「馬鹿にしてんの?!彼、私の事が好きってよ!」
A子「そうですか。お会計お願いします」
あくまで冷静に対応するA子。B美激怒。
B美「誰が払うか!!」
A子「困ります、お客様。○○○円でございます」
B美「おまえに払うか!」
A子「それでは申し訳ございませんが通報という形で…」
B美「ふざけるな!A彼君は私のものなの!」
とかなんとか言ってレジ前でふぁびょるB美。

俺は手を出したら止めようと思って見ていた。とりあえず金払え。
A子はちょっと黙ってB美の怒鳴り声を聞きながら少し下を向いていたが、
突然まっすぐにB美を見て口を開いた。

A子「…じゃあ…お客様は、見たんですね」
突然のしんみりした雰囲気にB美は怯む。
B美「な、なにが…」
A子「…傷です…。小さい頃…妹をかばって負った…お腹の…」
B美「…え…」
A子「あの話し…涙出ました…。あのお腹の傷…あれを…見せたのですね…
それなら…認めるしか…ないですね…」
B美「…え、ええ!彼は話してくれた!A彼君、あの傷見せてくれた!!
私はあの傷も含めて彼を愛してるの!」
勝ち誇った様に叫ぶB美。

すると突然口調しっかりとA子が言った。

610: 596 2009/06/19(金) 15:56:05 ID:GkDdH3y+O

A子「じゃあ寝たの違う相手じゃないですか?」
B美「…は?」
A子「私、彼のそんな傷見た事ありません」
B美「…!!えっ…」
A子「彼に妹はいませんし」
B美「あ、あんたが彼の傷を見たかって…」
A子「A彼の話しなんて一言も言ってないですよ」
それは事実だった。(むしろ実際はもっと上手く言ってた)
B美「あんた!!私を、だ、騙したのね!」
顔を真っ赤にして怒り出すB美。

A子「先に嘘をついたのは貴方です。彼は貴方と寝てないです。
彼はそんな男じゃないって、誰よりも私が知っています」
きっぱりと言うA子。そして、ちょっと悲しそうに、
A子「…だいたい、もし仮に貴方とA彼が寝たとして、…好きな人が、そんな人でいいんですか?」
と言った。

B美は顔を真っ赤にして下を向いて震えていた。
そしてB美が顔を上げた瞬間、B美と一緒に来ていたもう一人のギャルが「もうやめようよ!」と叫んだ。
止まるB美。「なんかさ、話しがおかしいよ、B美…。なんか、変だよ…もう帰ろうよ…ねぇ…」
涙目になってお金を払うB美の友達。

A子はお釣りを渡しながら、B美の友達に
「話し合いが必要なら、彼も呼ぶので四人で話しましょう」と言った。

B美友達は小さい声で「はぁ…」と小さくお辞儀をすると、
真っ赤な顔で下を向いたままのB美の手を引いて逃げるように店を出て行った。
B美は一度もA子の方を見なかった。

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