2024/06/08
私「一体何があったの?学校でイジメられたの?」
娘「違う…」
私「なら理由を教えてはもらえない?お母さんが出来る事なら協力するから、ね?」
私がそう言った途端、娘は泣き叫びました。
娘「お母さん!私は許せない!お母さんを裏切ったアイツらを許さないから!」
(アイツら?裏切る?この子は何を言っているの?)
娘の言葉の意味が分からず戸惑いを隠せない私を見て、
息子が深刻な表情でこう言ってきた。
息子「父さんが…浮気している」
私は息子のあまりにも唐突な発言にまず驚き、その直後から憤りを覚えました。
夫は真面目を絵に描いたような人間だったし、
もちろん夫婦仲も良く、お互いを誰よりも信頼し合ってきたつもりでした。
確かに考えてみればここ数年の夫は、やたら家を空ける機会が多くなってました。
でもそれは今、夫が所長を務めていた支店が不況で閉鎖して本社勤務に吸収され、
仕事量や出張が増えたからだと信じていました。
だから夫が浮気だなんて、冗談にも程があると思ってしまったのです。
私「馬鹿を言いなさい!そんな冗談は少しも面白くないわよ!お母さん怒るわよ!」
大人げないと思いながらも、私は息子の肩を揺さぶり本気で怒鳴ってしまいました。
そんな私を見た息子は悲しそうな目をしていました。
息子「母さん、いくら俺でもそんな冗談は言わないよ」
そう言うと息子は泣いている娘に目配せをします。
娘「お母さんコレを見て…」
嗚咽を漏らしながら、持っていたスマホを渡す娘。
スマホを見た瞬間、私は全身の血の気が一気に下がって行くのを感じました。
そこに写っていたのは、若い女性と寄り添いながら
アパートの中へ入って行く夫の姿だったからです。
暫くの沈黙の後、娘がポツリポツリと説明してくれました。
学校の帰り、寄り道をしようと思った娘が
最寄り駅から数駅離れた街で買い物をしていると、
会社に行ってるハズの夫が歩いてたそうです。
そして娘が声を掛けようとした瞬間、少し離れた所から
若い女性が夫の名を呼びながら駆け寄ってきたと言うのです。
嫌な予感がしつつ、気になった娘は2人を尾行。
そこで娘は目を疑う光景を見てしまったのです。
軽く抱き合って手を絡ませながら歩く姿。
近くの喫茶店でイチャイチャしながらお茶を飲む姿。
スーパーで仲良く買い物をする姿。
そして彼女のアパートらしき所へ入って行く姿。
娘の口から昼ドラ顔負けのような証言を次々と聞かされましたが、
私はなかなか事実を受け入れられませんでした。