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「もしかしてだけど、私と彼男を別れさせようとしてない?」と聞くと天子は突然泣き出した…

time 2023/04/17

「もしかしてだけど、私と彼男を別れさせようとしてない?」と聞くと天子は突然泣き出した…

私は後輩男の事はいい後輩だと思ってはいるが、
弟みたいだし、今まで怪しい行動をとったこともないし、ましてや後輩男はもうすぐ結婚するし。

もしかして彼男は私と後輩男の事を疑ってる?と思ったが、
彼男は天子の事を初めて会ったときからなにやら警戒しているらしく
天子のメールの内容など全く気にしていないというので安心していた。
(彼男のアドレスを知っていた事に大いに不信感はあったけれども)

だが天子からのメールはしだいにエスカレートしていき、「彼男さんと私子さんは似合わない」など
その内容は明らかに私子と彼男を別れさせようとしているような感じだった。

そしてあるとき、彼男は「天子にストーカーされてるような気がする」と言ってきた。
さすがにそんなことを聞いたらこれ以上天子をほうっておく訳にもいかず、
彼男と相談した結果天子を呼んで、三人で話し合うことにした。

352: 344 2009/06/28(日) 23:04:53 ID:a2Vzl5JG0

次の日私子は天子に今日の帰りに食事でもしない?と誘ったらニコニコ喜んで一緒に来た。
話し合いの場のレストランに着くと、彼男はもう先に来ていたようだった。

天子は彼男の顔を見ると、それまでニコニコしていた顔から一変し
あまり見たことのない怖い顔というか無表情になり、
「どうして彼男さんがいるんですか。」とぽつりと言った。
彼男は「ちょっと三人で話がしたいんだけど」というと、
天子は数秒黙っていたが「いいですよ」と座席に座った。

そして、三人席に着き、彼男は「いきなりだけど、最近俺の事付けてたりしてる?」と聞いた。
私は天子が「そんなことしてるわけない」と否定するかと思っていた
(というか否定してきたあとの切り返し方を前日からずっと考えてたのに…)
が、しかし天子は普通に認めた。

これには私子も彼男もちょっと拍子抜けしたが、
どうしてそんな事をしたのかたずねた。

すると今度は黙っているので、私子は
「もしかしてだけど、私と彼男を別れさせようとしてない?」と聞くと天子は突然泣き出した。

「だって、だって…。しょうがないじゃないですか。好きになっちゃったんです…」と
泣きながら話し始めた。

私は困った顔で彼男を見つめると、彼男は天子に向かって
「あのさ、天子さんが俺の事を思ってくれるのは嬉しいけど…
と、ここまで喋った時、突然天子は今までに聞いたことのないような低い声で
「お前の事じゃねーよ!!ボケ!!!」と前に置いてあったグラスの水を彼男に向かってぶちまけた。

私も彼男も突然の事で訳もわからず硬直状態。

数秒間たって気がついた私子は
「えっだってさっき好きになったとか言ってたじゃん!?え?なんで?」と動揺しながら聞くと
天子はまた泣きながら元の高い声に戻り、

「私が好きなのは…私子さんです!!」

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