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「前から私夫さんには、(キチママと)キチ子のほうが相応しいと思ってたのよね」

time 2024/06/21

「前から私夫さんには、(キチママと)キチ子のほうが相応しいと思ってたのよね」

132: 名無しの心子知らず 2012/05/25(金) 10:36:57 ID:HUF4Z6CV
数日後、娘を幼稚園に送っていって、自宅に帰るとキチママが訪ねてきた。
キチ子の習い事代を私家の家計から出せと言う。
意味がわからなくてキチの言い分を聞いたらめまいがした。

習い事が多すぎてキチの家計が苦しくてキチ夫が文句を言ってくる。
キチママの独身時代の貯金をつぎ込んで、定期も保険も解約した。
キチ夫に内緒でキチ夫の親にも自分の親にも借りて、
返せる予定はないけど、サラ金で借金もした。

だけど、こんなに苦しい思いをしなくても、キチ子はもうすぐ
私夫さんの娘になるんだから、習い事代を今から貰えばいいと気がついた。
キチママとキチ子の生活費も出してもらおうと思う。
キチ夫の稼ぎではブランドの服とかも思うように買えないので、
今みたいに習い事先で肩身の狭い思いをさせたくない。
お金がない生活は辛い。だから請求書を書いてきた。

見ると、バレエ一万円、ピアノ二万円、塾三万円・・・とか書いてあって、どれもものすごく高い。
交通費も合わせると月二十万近く、習い事に使っていた。
「こんなの無理だよ、私夫だって払えないよ。そんな高給取りじゃないし。
第一、見てわかるとおり私だってブランドなんて持ってないし贅沢してないでしょ」
といっても聞く耳持たない。
「またまたー、テレビドラマとかで知ってるって。私夫さんの職業ならお金持ちに決まってる。
けちって使ってないんだろうから、今までの貯金だってたくさんあるはず。
お金がないなんて、私さんの嘘つき!アタシが高卒だからって馬鹿にしてるんでしょ!」って。

133: 名無しの心子知らず 2012/05/25(金) 10:37:34 ID:HUF4Z6CV

「家は余裕がないから習い事させてないんだよ」と言ったのも、まったく無視。

絶対音感だとか、お受験だとか、ネイティブの発音とか、シュタイナーとか、
習い事の説明をとうとうと並べ立てて、話にならない。
「一流の子供には一流の教師をつけないとダメなんだって。
そこらのお教室の指導者じゃ、キチ子くらいになると教えられないでしょ。
才能を伸ばすにはお金がかかるんだから」
私夫さんの実家にもキチ子を連れて挨拶しに行きたいから、
今すぐ住所を教えろとか言い出したので、玄関から追い出して鍵をかけた。
しばらくして外を見ると居なかったのでほっとして、その日は終わり。

翌日、幼稚園から戻ると、また来た。

無視してドアを開けなかったら
「私夫さんの携帯番号を教えろ。仕事先の住所も。
私さんが間にいるとらちがあかないから、直接会って話がしたい。
そうすればアタシの気持ちも伝わると思う。アタシは夜のテクニックも凄いから、
私夫さんもきっと満足してアタシの体にめろめろになるに決まっている」
と玄関前で気持ちの悪いことを延々と語り続けるので、ママ友に電話して来て貰った。

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