2024/06/08
214: 186 2012/06/09(土) 02:52:38.38
ある日、赤ん坊の弟が熱を出し、
母親は弟にかまいっきりで、父は仕事だしで、つまらなくなって、外に出た。
まだ誰も遊びにきてなくて、一人で何かして遊んでたら、
一人の顔色の悪い小柄なおじさん(といっても多分30代くらい)が、
しゃがんでる私を、立ったまま見下ろしていた。
その人一言もしゃべらない。しばらく見つめあう。
そしたら、いきなり手を引かれ、城の方に歩き出した。
私、ずっと気になってた城に入れるかもwktk
すんげーどきどきして、私って本当はお姫様なんじゃないかと思い始めた。
だけど、石段が思ったより、登りにくくって、私モタモタする。
その男のスピードに付いていけず、手を離す。
男、私にかまわず登り続ける。
私がやっと登り終えたら、男が玄関開けて待ってた。
その玄関からのニオイがものすごく強烈。
とてもつもなくヤバイ気がして石段一気に引き返す。
男は追いかけてこなかったけど、
勝手に知らない人に付いて行った私が悪いと思い、
母親に怒られると、一人怯える。
215: 186 2012/06/09(土) 02:53:53.12
結局誰にも言わないまんま、数ヶ月がたった。
うちの家族は、父親の実家に泊まりで行っていて、帰ってきたら近所が騒然。
近所の車が一台放火されて炎上したそうだ。
夜だったから、外が明るくなってるのに、すぐに気づいて、
火を消したから、車一台の被害で済んだし、怪我をした人もいなかった。
数日後、はん人が捕まった。
例の男。
ここからは聞いた話だけど、
あの城の家はもともとこの辺の地主だったりで、かなり裕福な家庭。
ご主人、奥さん(ご婦人)一人息子(例の男)の3人家族。
だけど、息子が中学くらいからおかしくなり始める。
いきなり、奇声を上げたり、廊下を全力で走り出したり、
その後、高校も行かずに引きこもりに。
ご主人は若くしてなくなったけど、
ご婦人と一人息子が働かなくても食べていけるくらいの財産を残した。