2024/06/08
79: 名無しさん@おーぷん 2014/12/03(水)10:40:04 ID:ESt
そうして上手く逃げ、特に警察とかに見つかって私のところへ連絡が来ることもなかったから、
手紙が功を奏したのかなと思った
アラサーだった私はこのままひとり頑張って生きようと思っていた
ところがどういうわけかすぐに出会いがあってその人と一緒に暮らし、子供も出来てしまいついに入籍
幸せな暮らしに兄のこともすっかり忘れ、1X年がたった
ごくたまに私のことを探して見つけられたらどう対応するかなーと思っていたけど、何の音沙汰もなかった
でもふと母の夢を見て、そこには小さいころの兄(といっても10歳上だったけど)もいたんだ
それでいろいろと思い出してしまって、ついつい好奇心に負けて実家まで遠出をしてみたら、そこには新しい家が2件建ってた
ご近所の人に見つかるのも話しかけるのも嫌だったのでそのまま帰った
その後やはり好奇心に勝てずご近所の人に電話してみた
驚くことに兄は母がシんだ時点ですでに個人で借金をしており、あっという間に何もかも失ったそうだった
借金とか知らなかったよ
さらに残った借金を詰めるために借金取りの社長らと一緒に高級車でどっか連れ去られ、その後は見かけてないと
ご近所の人(母親と同年輩)は、
「あんたね、本当に良かったんよ逃げて。あの日(連れ去られた日)△君(兄)酷いこと言ってたから…」
そこで言い澱んだご近所の人に何を聞いても驚くようなことはないからと先を促すと、
「○ちゃん、あんたのこと言ってたんよ。
もうすぐ妹が戻ってくるから、トウはたってるがまだ働けるからって。なんかね、その…男の人の相手するようなね」
それを聞いて、夢で見た小さいころの兄は霧散し、ああ、やっぱり聞いてよかったと思った
認めたくなかったけど、夢を見て、ちょっと後悔してたか、償わなきゃって気持ちがあったのかも知れない
でも、そんな気持ちは消えた
逃げてよかった
もちろんもっと早く逃げるべきだったんだろうけど、少なくともあれは最後のチャンスだったんだって
母がシんだのも、そういうギリギリのタイミングだったのかも知れないなって、持ちだした位牌を眺めながら思った
兄?因果応報だザマァって思ったよ