2024/06/08

そして大きな仕事が一段落した後日、課長の計らいで盛大な飲み会が催されました。
隅でひっそり飲んでいる私の元に、ベロベロに酔ったイケメンがやって来ました。
そして私の前に大皿を寄せ、「これ食べなよ」とニコニコしながら言います。
飲み会になると自然と雑用係りにおさまるので飲むばかりで中々ゆっくり料理を食べれないので、
その時は私が料理に箸をつけてないことを気にして下さったんだ、こんな隅々まで目が届くなんてすごいなと感動しました。
お礼を言って有り難く小皿によそい、料理に口をつけた瞬間イケメンと周囲の取り巻きが吹き出したのです。
「ちょwwなに共食いしてんだよww」
笑いながら大声で言われ、よく意味が分からなかったのですが直ぐに察しました。
口にしたのは豚肉の料理で、それを肥満な私が食べたもんだから共食いだと笑われているのだと。
周囲を壁のように囲む取り巻き達もみんなでクスクスと笑い合い、
始めから馬鹿にされていたのだと氏んでしまいたいほどの羞恥を感じました。
その日からイケメンも取り巻きの女子社員も苦手になり、逃げるよう会社ではただ仕事のみを追い続けました。
定番でしょうが昼休みもトイレにコソコソと隠れて過ごし、
仕事に関係ない雑務も進んで引き受け没頭することで必要最低限の会話で済むようにしました。
73: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2015/04/04(土) 07:15:42.75 ID:m5hXDVlS.net
しかしその飲み会が思わぬ転機となりました。
家に帰って一人になるとあの羞恥と自己の情けなさがフラッシュバックするようになり、
会社のトイレで食欲が出るはずもなくめっきり食欲がなくなり、
寝付きが悪くなり寝る前に運動をして疲れで眠るような生活にすると体重が大幅に減って標準体重よりも軽くなってました。
やましい動機とはいえ、仕事に全力で向き合ったことが認められ少し立場も上がりました。
そうなると必然的に人前に立つことも増えるので身形に一層気を使うようになり、自分でも驚くほど外見が変わりました。