2024/06/08
高く売れて5千円くらいの物に対して
「おっ・・」とか、贋作を見て
「えっ・・?」
とか驚愕したりしてたら案の定、S姉、兄が食いついて
「いくらで売れるの?」コール。
俺は「本物かどうか鑑定中なのでもう少し待ってください」みたいな事を言ってもったいつけ、高いものは安物と一緒に同じ場所に固め、贋作など(計10点)はひとつひとつ大事そうに扱って避けていった。
で、その贋作10点(売れても計20万円くらい?)についてこう言った。
「お父様はすごい(高いとは言ってない)骨董を残しておりました。是非、これ全部で100万で買い取らせてくれませんか?」
思った以上の金額だったのかS姉と兄は有頂天ww
「もっと出せるでしょ?他のところに売るわよ?」
みたいに調子に乗り出した。
勿論計画通りである。Sもすごく驚いてた。
当然買うつもりなんて無いので
「すみません。うちみたいな弱小店にはこれ以上はちょっと・・」
と言うと、
「じゃあ別のとこに売るわ!」
といってS姉と兄は喜び勇んで骨董を運び出すと、車に乗せて出掛けていった。
出て行く前に
「残った骨董はどうしますか?」と聞き
「そんなもんSにくれてやる」と言ったのを、しっかりボイスレコーダーで録音しといた。
結局財産を得られなかったからかSはショボーンとしてた。
ショボーンとしてるSを見てゾクゾクしたのは内緒。
あえて最初は金額には触れず話そうと思い
「じゃあS、これ精算する?」
と聞くと
「ううん。今日は来てくれてありがとう。自分で処分しとくよ」
と笑顔で言われた。
当然ゴミだと思ってたのだろうwww
もう笑いをこらえきれず
「全部で500万くらいにはなるよwwwwそれwwww
ついでに言うと、兄と姉が持ってったのは全部贋作って言って偽者wwww」
って言うと、訳がわからずといった顔でポカーンとしてた。
「面倒なことになる前に全部売り払いに行こうか。
俺がついてれば買い叩かれる事も無いww」
結局Sに450万円以上の現金が入った。
ちなみにその後、聞いた話ではS兄、姉は持っていった買取り屋に吹っかけたが
当然提示の金額で買ってくれるわけも無く、
逆に買い叩かれ、二束三文で売りさばいたそうだ。
Sに変な疑いがかかると面倒なことになると思ったので、
絶対売れないような骨董とかをこれ見よがしにビニール袋に詰めて
他の骨董はどうしたか聞かれたらそれを指差すように指示しといた。
Sからは非常に感謝され、半分以上俺に渡そうとしてきたが
俺はカッコつけて
「高校のときよく、パンくれたじゃん?そのお礼だよww」と言っといた。
今ではSも一児の母親で、とても明るくなったと思う。
Sと結婚できて俺は幸せだ
なんて事は無く、Sは同じ会社のイケメンと結婚し、
俺は少ない給料でキャバに行き、今日も女の子達に貢ぐのであった。