2024/06/08

慌ててクラスメイトに駆け寄ると、小汚ない爺さんはクラスメイトの手をピシャピシャと叩きながら
「なんか文句あるんか??ええ??」
と歯のない口から唾を飛ばしながら怒鳴っていた
「あの女の子に謝ったらどうです?」
クラスメイトが普段より三割増しぐらい低い声で言うと
「なんで大人が子供に謝らなきゃならんのや」
こんな返事
「悪いことしたからでしょ。それともあの子じゃなくて警察にごめんなさいしたいですか?」
クラスメイトは携帯を取り出そうとした。
爺さんは今度はクラスメイトの肩をペシペシ叩きながら
「ベル鳴らしたのにどかなかったから」
震える声でこう言い訳した
「クラクション鳴らしたのにどかなかったから。って車にひかれてもいいんですか?」
更にドスを聞かせた声でクラスメイトは爺さんに問いかけた
手持ちぶさたでオロオロしてた俺も何か言うべきだと思って
「そもそも歩道は自転車走っちゃダメって法律で決まってますよ」
こう言った。
すると爺さん、なんとびっくり
「それでも女子供が道を譲るのは当然」
「そうやって甘やかすから子供が調子に乗る。法律なんかで守るな。働いて一人前になってから文句言え」
こんな頭に虫沸いてそうな言い訳をした
話は変わるが、接客業でバイトしてる姉がよくバイト先にいた老人客の話を愚痴混じりに聞かせてくれる
数々の老人客エピソードの一つにこの爺さんと全く同じ主張してバイトの女子高生にハラしたおっさんというのがいたので
(あっ、これ話にならんやつだ…)って戦慄していると
「あれ?おじいちゃんじゃん。どうしたの?」
違う学校の制服を着た女子高生が歩み寄ってきた