2024/06/08
約束の20時数分前にモヤイ前に到着。
4分過ぎに
「そこ、タバコ臭いから横断歩道渡ったマークシティ前に変更ね」
とLINEが入る。
単に数分の遅刻を誤魔化すためにこういう事をする小者な所。
「ごめん 遅れた」
と私に頭を下げたくないんだろうね。
マークシティの前に白いスプリングコートでその場にいた。
40を過ぎてもさすがに美人。
背は高くすっとした出立ちは目を引く。
軽く言葉をやり取りして、買ってきた花を一旦渡して、今日も世界で1番綺麗だねと伝える。
これにはウソ偽りもない。
この人は見た目だけは綺麗だと思える。
さも当然の顔をして、上辺の「ありがとう」をもらって花を受け取る。
持ち歩くのは俺の役目。
歩き出し、4階にあるステーキハウスの個室へ。
ここでも1月に来たときの方が豪華でお得感があっただの、恵比寿のユーゴ・デノワイエの方がお肉か良いとか言ってる。
言ってろ。
今日で俺は開放される。
その容姿に一目惚れして、叶えれる事はやってきたつもり。
いつの間にか恋愛と言うよりは侍従のように感じていたけどね。
仏様の話からインドの神様の話へ 。
インド=ガンダーラからゴダイゴ 。
ゴダイゴのギター弾いてた外人さんは今は大阪で神父さんをやってる。
神父さんから教会、教会から結婚式の話になった。
共通の友人同士の結婚式がショボいと言う。
「A子とBさんの結婚式はなんだか花が無かったよね」
A子もBさんも知り合いだ。
Bさんは幼少期に孤児院で過ごして、自分の力で会社を起こした人だ。
お金大切さや有り難みを知っているから、やろうと思えば出来るが2人で話し合われて、あえて質素にされたんだ。「新婚旅行も国内でしょ?」
新婚旅行は熱川バナナワニ園だった。
でも2人はとても幸せそうに暮らしている。
こういう、人の結婚式にケチつけるようなのも吐き気がするぐらい嫌い。
トイレに向かわれたので、その間に会計を済まして、戻ってくるなり開口一番
「私達の時は・・・」
と言う言葉に被せて
「大切な話をしてもいい?」
と言った。
「どうぞ」
と言うので
俺「結婚するのかと思った時期もあるし、指輪を選んだ時もあったけれど、これから先に○○さんと結婚するVisionは見いだせないという結論に至った」
と伝えた。
「あら、そう・・・別れるって事?」
割りとケロっといていて拍子抜けしたが、言いたい事は伝え切れていない。
「そう、別れるって事だよ。これから先にね、○○さんの人生に僕は出て来ない。今日で別々の道に進もうね」
うつむいて何か言いたげだったけれど
「会計は済ましてあるから」
と告げて、彼女の家の鍵を置いて
「家にある私の物は捨ててもらって良いからね」
と言って店を出ました。
っで今、どうやら友人がやってる渋谷のバーで、かなり情緒不安定でいるみたい。
「清々した」
と言ってみたり
「あの人に会うために生まれた」
と言ったりしてお酒飲みまくってると。
心配したママからLINEが来ているので
「別れました、ご迷惑をおかけしますがすでに別れたので僕に言われても困るのですが埋め合わせは必ずします」
と返信。
共通の友人からもLINEや電話が来ているので、現状
頑張ったが無理だった、
他に好きな人や浮気では決してない、
今でも彼女が世界で1番美人だと思っている、
でも、結婚とかこのまま付き合うとかは有り得ない、
などと説明している。
一席設けるから話しあおうなどは丁寧にお断りしている所。
これでやっと 長かったけど終わったわ。
先に引っ越しして、鍵を今度渡すと説明しておいたなどの判断も良かった。
取り敢えずこれで今日は乗り切った。
どうやらご本人、外堀を埋めに今更かかっている模様。
もう遅いわ(笑)
そうだよね ずーと追いかけられてると思ってたんだもんね。
違うんだよ。
正直言うと、私も悲しいですよ。
でもテンション上げて行かないと、これからお互いに幸せになれば良いのです。
私にはその力量が無かった。
他の人なら大丈夫って人もいると思う。