2024/06/08
ステーキの値段が高すぎる、狂ってる、こんな高いはずはない、自分は食べ物に1万も出さないと。
何を言っているのかわからなかったが、つまり彼はメニューの値段を見間違えていたのだ。
いくらだと思っていたのかは知らない。
頭から湯気が出そうなほど怒りながら、私には席で待つように言って、マネージャーと話をすると席を立って行った。
自分の間違いなのに、何を話し合うのか。
私は恥ずかしくて死にそうだった。
オムライスに一口も手を出せず、誕生日なのに何してるんだろうと、涙ぐみながら座っていた。
しばらくするとドヤ顔で戻ってきた元夫は、話はついた、ステーキの値段は払わなくてよくなった(本来の値段ではなくいくらかは払ったのだと思う)と言った。
自分の勘違いで注文し、しかも食べたくせにこの人は何をしてるのかと、もう何も言えなかった。
この後、部屋に戻ってからもくだらないことで怒りまくり、口を聞いてもらえず、翌日まで無視されて、私の誕生日は終わった。