2024/06/08
嫁の話だと、今日の午前中、裁判所の執行官を名乗る人物ほか4,5人の男が来て、部屋に立ち入り、この書類を貼っていったそうだ。
そのうちの一人が債権者代理人の弁護士だと名乗って名刺を置いて行ったとのことだった。
カレンダーの裏に貼られていたのは、家に来る人にわからないようにするための配慮だったらしい。
俺は不動産会社に勤務していることもあり、建物の明け渡しの強制執行に判決が必要なことは知っている。
しかし、そもそも、俺は、判決はおろか、 裁判所からの書類など受け取ったことがない。
いったいこれはどういうことだ。
それで、俺は嫁に、
「まだ、隠していることがあるだろ、裁判所から書類が届いているだろ」
と言った。
すると、嫁は
「ごめんさい」
と言って、泣きながら裁判所から届いた書類を出してきた。
3か月位前に裁判所から書類がきていて、 家主の明渡の請求を認める判決が出ていた。
しかし、ちゃんと家賃を払っているのになんでこんな裁判を起こされたんだ、と思った。
それで、俺は嫁に
「家賃、ちゃんとはらっているよな」
と聞いた。
嫁は
「ごめんなさい」
と言いながら、泣き続けて話にならなかった。
俺は、毎月50万位を嫁に渡している。
家賃を払えないわけはない。
仕方がないので、翌日、名刺を置いて行った弁護士に連絡をとることにして、
その晩は寝ることにした。
翌日…