2024/06/08
離婚はどっちが有責になるかをはっきりさせるために証拠だけは揃えなくてはいけないと思い、興信所を雇った。
興信所はメチャクチャ高かったが、定期を解約したところで後払いなことを告げられて拍子抜けしてしまった。
「後払いなのをお伝えするのを忘れてました」
と平謝りされたが、
「その代り気合入れて調査します!」
と言われ、実際気合入れて調べてもらった。
「奥さんの携帯のメールのログと通話履歴持って来れます?」
と言われ、 通話履歴は支払を俺のと一緒にしていたから、明細があるけど、携帯は元嫁が風呂場にも持って行ってるから難しかった。
しかも寝るときは、どこかにしまっていて、それがどこかわからず、調査員に相談したら簡単だった。
「奥さんが寝たらワン切りすればいいじゃないですか」
はい、台所の食器棚にありました。
携帯にはもちろんロックがかかってた。
いろいろ暗証番号を入れてみた。
俺の生年月日(んなわけない)
元嫁の生年月日
娘の生年月日
どれも該当しない。ダメ元で元嫁実家の番号を入れてみたら末尾4桁でビンゴだった。
メールはどれもこれもまあ、目を覆うばかりの内容だった。
よく聞く不貞写真とかそういうのは無かったが、ツーショットはバッチリあった。
とりあえず関係は少なくとも約半年前には始まっていたことが間違いない。
元嫁を一か月泳がせた。
興信所の報告書はずっしりだった。
写真はA4くらいの大きさのものがバッチリ。
車の中でのキス、車でホテルに入る所、車から降りてくる所、何月何日何時何分から何時何分まで、しかもこいつらその界隈のホテルをラリー感覚で制覇しようとしてるみたいだった。
間男は既婚で、うちと同じ歳の子供がいた。
割と商才があったのか、早くから商売を始めており、今の店も二店目(これは俺も知ってた)で、若くして
郊外に一件家をローンで購入していた。
そして何よりも衝撃的だったのは…