2024/06/08
「これだけ証拠が揃ってるから、いきなり戦意喪失するようなすっごいの作りますね」
と弁護士が内容証明を書くことになった。
「すべてお任せしてよろしいでしょうか」
「はい♪とりあえず、ご実家がお近くならしばらくお子さんをご実家に避難させる準備をされて下さい。奥さんに、こちらの動きを悟られないのが理想ですが、まあ悟られても大丈夫ですけどね」
興信所の書類封筒一杯の証拠は相当強力なものだったらしい。
予定としては、明後日内容証明を出す予定だったが
弁護士と話した次の日に、俺の家に内容証明が届いた。
俺も内容証明というのを出すのも初めてなら受け取るのも初めてだったが、
「俺乃元嫁子さんに、間男乃嫁実さんから内容証明郵便です」と
郵便配達に玄関先で言われて元嫁がパニックになった。
間男乃という間男の苗字と嫁実と言う名前で、さすがの俺も全て察した。
「おい、早くサインしろよ。郵便屋さん待ってるよ」
「ううううううう受け取りを拒否します!」
「あ…拒否ですか?」
初めて俺は今回大声を出した。郵便屋さんも玄関先にいるのに。
「全部わかってんだよ!!!いいからさっさとサインしろ!!!」
元嫁は死ぬほどびびっていたけど、それは間嫁に対してだった。
俺に対しては見事に開き直ってみせた。
・あなたとは離婚するつもりだったから平気
・間男さんと別に再婚するつもりはない
・とにかく離婚するからガタガタ言うな
とか、一切言い訳せず極限まで開き直る様は
清々しくさえあった。
ただ、きつかったのは