2024/06/08
「嫁子さん…今日はお話があるの。あのね…」
わざとらしく涙ぐむトメ
「ひぃ!!ごめんなさい私また何かしてしまいましたか!?
ごめんなさいごめんなさい、すぐに直します、
ごめんなさいぃいい!!今日は蹴らないで、いやぁああ!!」
怯え泣き叫ぶ振りをして必死に廊下に駆け出し、
わざと転んで頭を守るように丸くなる嫁子
トメは一瞬ぽかんとしてたけど、
慌てて追いかけて廊下に飛び出してきたので
更によく響く玄関ホールで大騒ぎ。
「ちょっといきなり何してるのよ!!」
「いやっこないで!!いやぁああ!!
止めてください、せめて見えないところにして!!
旦那に、旦那にバレます!!」
「何言ってるの!?ちょっと、嫁子!!騒がないの!!」
と、ここで玄関が開いて旦那とウトがご登場。
旦那が錯乱する嫁子を庇うように抱き締め、
ウトが泣きながらトメを張り倒した。
「嫁子!大丈夫か!」
「旦那!ああ、ぁああー!!」
号泣しながらちょっと体勢を変えて、
先日寝惚けて箪笥にぶつけた脛の痣をチラッ
「トメ子、お前…お前嫁子さんに何て事をして…!」
真っ赤になってトメの胸倉をつかみ上げるウト
トメは「違う!」だの
「ちょっと嫁子!」だの弁解しようとしていたけど、
その度に大げさに震えて旦那に
すがり付いて悲鳴を上げてみた。
因みに玄関ドアはフルオープン。