2024/06/08
なにもかも嫌になって、目の前の
テーブルをひっくり返してやろうかとも思った
旦那は何も言わない
そんな旦那なんていらない
そう思って、旦那の顔を見てみた
そしたら、旦那は笑ってなかった
それどころか、物凄く悲しそうな目で義両親と義兄夫婦を見ていた
ぼーっと旦那を見てたら、
旦那は私の視線に気付いた
そしたら、凄く優しい顔を見せて笑ってくれた
かと思ったら、急に真剣な顔になって義両親達の方を向いた
その顔見たら、なんかすごくドキッとした
それまで見たことないような、凄く引き締まった顔だった
そして次の瞬間、旦那は拳を振り上げて、
目の前のテーブルを思い切り叩いた
テーブルは鈍く大きな音を出して、
テーブルの上にあったお茶が零れた
もちろん私も義両親達もビクッとして旦那を見る
静まり返った中、旦那が正座に直り、一度深々と頭を下げた
顔を上げた後、旦那は険しい口調で義両親達に言った
「父さん、母さん、兄さん、義姉さん、
今までお世話になりました。
金輪際、うちらは二度とこの家とは関わりません」
それは、まさに絶縁宣言だった
私も義両親達も、みんなポカーンとしてた
全員が唖然とする中、旦那は一人立ち上がる
そして私の手を取って、
「さあ、帰ろう」と優しく声をかける
私は何も言えず旦那に促されるまま立ち上がって、二人で玄関に向かった
家の中からは義両親達が
「ちょっと待って……」みたいなことを
なんか言ってたけど、旦那は完全無視でそのまま帰宅