2024/06/08
夫は一人暮らしだったので自宅の合鍵を持たせてくれた。
そして、両親に私を紹介してくれた。
付き合って1週間くらいだったと思う。
夫は身近の友人や会社の人に私の写メを見せ、
「この子が好きなんだ」
「このこと付き合うから!」
と言っていたらしい。
すごい思考だなと思った。
でも、夫が両親に紹介してくれた時は困った。
「お仕事は何をしているの?」
と義母に聞かれたとき、本当のことは言えなかった。
とっさに
「スーパーでレジ打ちしています」
と嘘をついてしまった。
このことから、自分の人生に焦りを感じていた。
夫からも
「このままじゃ駄目だよ。」
「年取ってから何も残らなくなるよ。今はまだ若いんだから」
と説得された。
私は高校を出てからフラフラしていた6年間を後悔した。
履歴書を書いても職歴の欄が埋められない。どうしよう。
とりあえず、夫に協力してもらいながら就職活動を始めた。
リクルートスーツは夫に買ってもらった。
事務、歯科助手、いろいろ受けたがすべて落ちた。
会社の社長から
「この職歴じゃ無理だねぇ」
と直接言われたこともあった。
何社か受けて、唯一受かったのが介護の仕事だった。
受かったとき、私はうれしかった。
すぐに仕事を始めた。