おはなしカフェ

期間限定でトメと同居している所に出戻りコトメ。トメ「このまま家族で暮らしていけたらいいわねーうふふ」→その妄想をトメ友達に話すと…

time 2020/06/02

期間限定でトメと同居している所に出戻りコトメ。トメ「このまま家族で暮らしていけたらいいわねーうふふ」→その妄想をトメ友達に話すと…

もともと、子供たちが結婚しても一緒に

大家族で暮らしていきたいという夢があったらしく

これで夢が叶った、さらに嫁子もいなくなれば
自分と血の繋がった家族だけで暮らせる

子育ても、兄妹でお父さん役・お母さん役を

こなしていけばOKじゃない!

などと、一応冗談とは言いながら

とんでもない妄想を垂れ流し始め

困ったことにコトメまでが、

まんざらでもないような反応をしだした。

この間の日曜日、ご近所の
トメ友達さんたちが家に来た時もトメは、
すぐそばに私がいるというのに、
その妄想をでかい声で喋りまくっていた。
ところが、トメのドヤ顔を制して、
トメ友さんの一人が言った。
「あんたそれ、●一族と一緒だよ!」
●一族というのは、この集落の

隅に隔絶されたように住んでいる家族の事。
何代も前から、実質村八分というか、
他の住民とは最低限の接触しかせずに
暮らしてきている、異質な存在。
近親婚を繰り返してきたらしく、
当代の夫婦もその子供たちも、
知的・身体的に障害がある。
お友達のその一言に、

トメは何か反論しようとしたけど
他のお友達たちも
「そうだよねぇ」
「トメ子さん、あんたのその考えは気持ち悪いよ」と言い出し
さらに次の間にいたコトメさんにも
「あなたもさ、実家を頼るのはいいけど
あんまりベッタリしたら子供のためにならないよ。
●一族と一緒になりたくないだろ」と言ってくれた。
すっかり黙り込むトメ。
そして、なんだかものすごくショックを受けた様子のコトメ。

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