2024/06/08
話はそれてしまうけど、 彼女と私は共通のスポーツの趣味があって、そもそもの出会いも、とあるスポーツクラブだった。
彼女はとても綺麗な女性だった。
しかも新体操である有名な大会に出たことがあるくらいだから、スタイル抜群。
そんな独身女性を周りがほっとくはずがないよね…
案の定スポーツクラブで、彼女が離婚した噂が広まり、男性たちの数えきれないアプローチが始まった。
女とは、毎週夜決まった曜日にそのクラブの夜の部に参加して、一緒に汗を流してた。
幸い遅い時間の部だったから、子供達を寝かしつけて、私の親に留守番をお願いして出かけることができた。
最高に幸せな時間だった。
もちろん、両親公認だろうが、一緒に何時旅行に行こうが、世間様からしたら不倫は不倫。
おおっぴらにイチャイチャする訳にはいかない。
クラブで視線を合わせたり、いいプレーに拍手したり。
他の皆の視線がある中では、それが精一杯だった。
行き帰りにしても、クラブからちょっと離れた暗い通り私が待っていて、彼女が少し遅れてクルマに乗り込んでくる。
それがいつもの約束だった。