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歯科医と結婚 → 医者「ご妊娠おめでとうございます」私『!!』 → ウキウキで帰宅 → 私『もう歌いだしたいぐらい幸せ!!…ん?』 → ここから地獄が始まった…

time 2020/06/18

歯科医と結婚 → 医者「ご妊娠おめでとうございます」私『!!』 → ウキウキで帰宅 → 私『もう歌いだしたいぐらい幸せ!!…ん?』 → ここから地獄が始まった…

③三番目の夫
バツ2になって、実家に戻った。会社も辞めた。
私に責はないし慰留を進められたけど、思いつくまま報復行動の一環で夫の所業を会社でも取引先でもマヤっていたからいられるはずもなく。

私は三人兄弟の末っ子。兄、姉、私だ。
最初の離婚騒動で姉は絶縁状態、兄は定職につかない自称「ミュージシャン」なる御仁。
独身だし、人生一度なんだから親兄弟や他人様に迷惑をかけない範囲で好きにやれと放置していた。

定年後に再就職していた父がその年に会社を辞めて、母といっしょに小さな弁当屋をはじめた。
夫婦の夢だったから両親の邪魔をしない範囲で私も手伝っていた。

両親はバカップルってわけでは(たぶん)ないけどオシドリ夫婦。
はぐれたら困るとか言って人ごみの中では必ず手をつなぐし、夫婦が別々に同じ旅行のパンフレットを持ってくる人たち。朝晩の犬の散歩には必ず一緒に行く。
そんな両親を見ていたからか、結婚はもういいとか言っていたんだけど、飛び込んできたお見合いに乗ってしまった。
ああいう老夫婦になりたかったなーって思ったりもしていたから「しあわせな老後」に未練があったのかも。

お見合いを持ちこんできたご近所さんにバツ2だって言ったけど、それでもいいって相手が言ってくれたこともあって交際開始。半年後に入籍した。
次男だから養子に入ってもいいと言ってくれたので夫が私姓になった。

夫が独身時代に飼っていたイグアナがそのままうちの子になった。
結婚生活は穏やかだった。
女慣れしていないシャイなタイプだったけど、よくイグアナの背中を歯ブラシで擦って和んでた。
兄が出入りするようになったのは私が妊娠した頃。

兄が両親や私に連絡を寄こすのは決まって金の無心だったから、私と両親は相手にしなかったんだけど夫が引っ掛かった。
最初は夫の職場にふらっと出向いてきて金の無心をしていたらしいけど、夫が拒否するようになると酒を飲ませてホテルで掘ったらしい。
それ以来だんだん「抱く」側から「抱かれる」側がいいとなったらしく、女相手は完全にED状態。
私ともダメ。兄に洗脳されたのか惚れたのかわからないけど、そのうち自分から連絡するようになった。

それでも私に愛情があったらしく、サービス残業と称して兄とホテルに行くたびにやつれていった。
まさか兄にね取られるとは思っていなかったから、そっちの面では警戒していなかった。
夫は嘘とか隠し事ができないタイプだったから、様子がおかしいのはすぐに気が付いた。
それでも浮気を疑わなかったのはEDで浮気ができるわけないと思ったからなんだけど、このとき問い詰めていればよかった。

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