2024/06/08
母が電話を叩き切って
「二階に行ってなさい」
と言い残して玄関に走っていった。
だがそういわれても、二階の自室に行くための廊下は玄関の真横。
脇を通っていいものか、と悩んでいると玄関から
「帰ってください、ここは私と主人の家であなたが~」とか
「主人は寝ている、もうあなたと個人的に会う気はないと~」とか
母の激昂した声がしてまじ怖い。
今思うと、不倫が母にばれた父が愛人に別れを告げたけど
納得のいかない愛人が直談判にきた、という状況の模様。
「きちんと××さん(父)と話をさせてください」
「一目でいいから会わせてください」と叫ぶ愛人。
その姿には優しいお姉さんの面影はなかった。
そーっとドアを開けてなるべく音がしないように階段を登った。
部屋に入っても落ち着けるわけがなく、細くドアを開けて階段の下を伺ってた。
階下では修羅場最高潮。
女二人の叫び声が飛び交ってる。
押し合いに勝った愛人が室内に上がりこもうとした瞬間…