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40過ぎの義兄と強引に結婚した義兄嫁。立て膝で肘をついて食事するような女だったが、トメが死後に遺した文書によりすごい事実が発覚した…

time 2020/07/02

40過ぎの義兄と強引に結婚した義兄嫁。立て膝で肘をついて食事するような女だったが、トメが死後に遺した文書によりすごい事実が発覚した…

私のほうがトメとの付き合いが長いのでお互いにツーカーなのは仕方ないけど、二人とも気を使ってなるべく義兄嫁を立てるようにしてきたつもり。

年齢や共通項も重なるし、義理同士だから仲良くは無理でもたまに会うときくらいは普通に接していければいいなあと思ってた。

けど、義兄嫁の一般常識のすっぽぬけ加減や僻みっぽさ、言葉遣いや立ち居振舞いの荒らさに、トメと二人で内心何度もガッカリ気分にさせられた。

トメも私もうまく付き合っていきたいと思ってたけど、些細な違和感が積み重なりギクシャクしてしまい、義兄嫁は自分一人孤立した気分になってたかも。

ちょっと熟語(紆余曲折とか中学校程度)を使うと「はあ?なんすかそれ?」「そうやって自分を弾いてんですか?」とふて腐れるたのが始まりだった。

他にも、ちょっとした一般的なマナー(立て膝や肘つきとか、床に置いてる物を跨がないとかの義実家ルール)に私が同意してるのが気にくわないみたいだった。

義兄嫁から「トメに尻尾を振る賢い人」とマジで言われて、もうこの人に歩み寄る努力はやめて今後はスルーしようと考え始めた。

義兄嫁は電話を着拒してきたし、義実家で会っても子供みたいにわざとらしくシカトされ、義兄からはトメと私がイビるとクレームをつけられ、マジで縁切りしたくなった。

その頃持病が悪化したトメが、数ヶ月の入院の後に亡くなってしまった。
自分でも余命が長くない覚悟をしてたので、身の回りや自分の死後の雑事の手配をしてくれてた。

葬儀のあとに義兄と私達夫婦(当然のように義兄嫁は来なかった)で遺品を整理してたら、綺麗なリボンをかけて夫と義兄の名前をかいてある、お菓子の化粧箱が2つ出てきた。

ざっと中をみたら、夫たちの母子手帳やずっととってあった賞状や結婚式の写真とかが入ってた。トメのお宝だと思うとちょっとウルッときた。

夫の分の箱を家に持って帰ってきたんだけど、夫が一番底に隠すように入ってた物を見つけた。

トメが人を使って調べた義兄嫁の調査報告書だった。

茶封筒を千代紙でくるんで、よく見ると夫へと宛名書きがあった。

どこまで調査に信憑性があるか疑問だけど、義兄嫁の経歴や行状は聞いてたのと大違いな「スッゴい」もの。

トメはお宝をなぜ夫に、そしてどうしろと?

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