2024/06/08
親父「…………もしかして、Aさんのお母さんの名前は○○さんか?」
彼女「……はい」
何かがはじけたと言うか、パニックじゃないけど冷静な状態で騒ぐというか、
俺はそんな感じになりながら、話を変えようとします。
ですが、日頃お花畑思考の母親ですら真剣な顔をしているんです
俺の嫌な予感は的中したな、と思ってしまいました。
そう言うのにも理由がありました。
父親はバツイチでした。30の頃に結婚。当時は有名な某銀行の支店長。
かなり多忙な日々ながらも、僅かな間にめいいっぱいの贅沢とデートをしていたとよく言ってました。
ただ結婚後、仕事と妻との間に理解を深めることができず、
その妻が父親つながりで知り合った会社員(役員?)と不倫の関係になり、31でスピード離婚。
たしか、まだ生まれたばかりの子供がいたと聞いています
元々30までの間に仕事一筋だったため貯金があったとか、
バブルを巧く生き抜けていたとかで、現在もでかなりの資産をもっていると思います。
なので、この先で変な腐れ縁や面倒な目に会いたくないと、かなりの額を一括で払い、
ただ、やはり養育費がらみの問題で5年間払った(かなりの額+かなりの額)そうですが、
急に音沙汰がなくなったと、
それから3年後に俺が生まれたと言う話を聞いていました
母親「……偶然でしょう~、私も食べた覚えがあるケーキを食べてなかったこともあるし」
ここで母親がお花畑トークを炸裂させましたが、父親も彼女も唸って唸ってすごかったです。
彼女「……そう言えば、まだお互いの両親と両親を会わせたこと無かったですよね?」
オレ「や、いや、そこまで気にしなくてもいいじゃない?こんな酔払いの話真に受けなくても」
彼女「オレ君には黙ってたけど、私、本当のお父さん知らないんだよね。
お母さんもお父さんも「死んだ」と教えられてきたけど、幼い頃にそれっぽい人を見たことがあるし」
なんか、全てが終わった音と言うか、周りの音が聞こえなくなりました