2024/06/08
彼女が言うには、いつか、自分が連れ子であることを俺に伝えなくてはならないと感じていたそうで
でも嫌われる(昔イジメられたとかで)のが怖く、喋れなかったそうです
オレはとっさにエイプリルフールだと気が付き、そのことを振りましたが
どうでも、彼女も父親も黙り込んだ様子。
頭の中ではな、何故かビートたけしがドッキリの看板を持って我が家に突撃してくるんじゃないかと期待したり。
とにかく意味不明で暴走していました。
そうこうしていると、彼女の母親さんがやって来ました。
事前に彼女から話を聞いていたとは言え、
父親「……久しぶりだな」
彼母「そうですね……」
顔を合わせた瞬間にそんな言葉を交わしました。
そのまま父親は顔を伏せ、
母親が「こんばんわ~、こんな夜分に」と短く挨拶をすると
「明日もう一度、ちゃんとお話しましょうね^^」とお花畑トークを炸裂。
彼母は「はい、あとからご連絡します」
母親「いえコチラからしますよ」と、会話
その後、彼母は頭を下げてあがり、俺の横にいた彼女の手を握ると
俺の顔を見て「ごめんね」と言うだけで連れて行こうとしました
オレは「まってください。まってください」としか言えず、まったところで何なんだと
彼女も何も言うことなく、少し申し訳無さそうにこっちを見た後、車に自分から乗り込みました。
結局、彼女と彼母は10分もいない間に帰ってしまいました。
人生で初めて、背中から吊るされていた糸を切られた人形のように、ガクリと地面へ倒れこみました。
その後、俺の泣き声を聞きつけた近所の人や母親に慰められながら家に上がったのを覚えてます