2024/06/08
「義兄や義親族への箝口令を守っているのか、約束すら守れそうもない倫理観に欠ける人間性に不安を覚える。
そもそも義理とは言え姉の母が亡くなったのに葬儀にも焼香にも来ない。
遺族にお悔やみを言うでもなく協力を仰げば無下に断る。
そんな人間性で母親が務まるの?
私は母になるべく経験を積んできたからこそ、望まずに母親の立場を得たあなたみたいな人間よりも色々な知識もあるし、良識を持っているのは紛れもない事実だから私の要求を飲みなさい。
それがあなたを真人間にする唯一の方法で、最善の選択肢だと教えた私に感謝しなさい。」
こんな事を柔らかくねちねちした言い回しで何度も繰り返してきた。
なので ※2 を義兄嫁とその母親に置き換えて言い、
「ロープレやろうがシミュレーションやろうが理論武装しようが、所詮未経験故の机上の空論で長年の実務経験者の対応力には及ばないんだからまず実務経験を積めば?
積めるものならね!」
と言い返し義兄嫁の反論を聞かず電話を切った。
夫と義兄に話す事も考えたが子供の病気などでそれどころじゃなく話しそびれた。
さらに何日かして、今度は直接私の勤務先にやって来た。
わざとらしくシワだらけでかなり昔流行ったらしき服を着て(でもブランド物)
やけに白いファンデに紫やブロンズ系の色を頬や目の下に入れた下手くそな病人メイクして、肥って弛んだ顔を窶れた感じに演出。
哀れみを誘い、泣き落としでコントロールする目的だから直接対峙したみたい。
不味いのになぜか潰れないと評判の寂れた喫茶店で話を聞くことにした。
「母を亡くして錯乱状態だった。」
「不躾な物言いと今までの非礼を詫びるから協力をしてもらいたい。」
「頼れるのがあなただけだからこそ恥を晒すようだが直接来た。」
「私と将来の私の子供にはあなたの力が必要だ。」
「蔑まれても致し方無い、少しでも哀れみを感じるならどうか私の願いを聞き入れて欲しい。」
義兄嫁はしおらしく嗚咽混じりにこんな事を言った。
「家庭を親任せにして放棄、不妊治療を言い訳に遊び回ってきた罰で因果応報ってとこですか。
自分に支払い能力もない専業主婦が夫の信用と財力食い物にして借金ねぇ。
そんな経済観念のない人間性で子供が欲しがるのがそもそも間違っているでしょう。
回りにつけを払わせようと責任転嫁ばかりしてる人には親になる資格なんてありませんよ。」
※3 を改変して言ってみた。我ながら腹の立つ小馬鹿にしたトーンで。
そして言い終わったら思わず笑ってしまった。
義兄嫁は憮然としてた・・・