2024/06/08

俺が携帯の番号を聞くと、菜美はまた部屋へと戻って行った。
別にお礼なんかいらなかったけど、それぞれ話が食い違ってた理由と
「付き合ってない」と言った意味が知りたくて、俺は番号を教えた。
その日の夜、菜美から電話があった。
お礼の品物を渡したいので自宅を教えてほしいと言われた。
俺は、お礼はいらないと言い、
代わりに少し話がしたいから喫茶店で会わないかと提案した。
菜美は承諾してくれ、俺の最寄り駅近くの喫茶店まで出てくると言った。
だが、待ち合わせ時間が夜になるので、
今日のこともあるので菜美の自宅から遠いところでは危ないと思った。
結局、菜美の最寄り駅の一つ隣の駅の近くの喫茶店で会うことになった。
一つ駅をずらしたのは、
菜美の自宅の最寄り駅が、893風の男たちに絡まれた駅、
つまりバイト先の最寄駅だったからだ。
喫茶店で見た菜美は
前日の泣き崩れた菜美とは別人のようで、吉村がよく話してるように、
きれいな黒髪のストレートがよく似合う、清楚な雰囲気の美人だった。
自己紹介を一通り終え
その後、お礼と謙遜を言い合ったりとか
菓子折りを渡そうとするので「結構です」と押し返したりなどの定例の社交辞令の後、
菜美から昨日の顛末を聞いた。