2024/06/08
何その蜘蛛の糸のような細々とした血筋。
ぶっちゃけ呪われてるんじゃないかって近所でも噂になったことがあったらしく
義父からは、もしうちの息子と結婚してくれるなら
田んぼも何もかも処分して土地を離れてもいいって言われた。
幸いこの辺りは市街地に近くて売りやすいらしく
妙な噂が耳に入るような土地にいるよりその方がいいだろうって。
(私の前に付き合っていた女性が、噂を耳にして破談にしたらしいんだ)
私自身はオカルトめいた話を全く信じないわけではないんだが
その頃はとにかく夫のことが好きで好きで好きで
奥さんになりたくて仕方が無かった時だったので
市内のマンションで生活することにして、土地のことは義父に任せるって言ってあった。
(結局義父は土地を売って市内にマンションを買って一人暮らししてた)
結婚後、すごく幸せて順風満帆だったから
そんな因縁はすっかり忘れてたんだけど、二人目不妊に悩み始めた時に
ふいに思い出して、もしかして因縁通りになってる?って少し怖くなった。
そして40歳の誕生日まであと2ヶ月って時に信号無視で突っ込んできた車に撥ねられた。
その車が近づいてくる時、スローモーションのように時間がゆっくりになる感覚があって