2024/06/08
そして、裁判が開かれ、彼女は出廷した。
俺は裁判の日は普通に仕事をしていて、その場には立ち会っていない。
新郎はその時、初めて彼女にあったが、その場で、彼女とどこで会ったかを思い出したらしい。
新郎と新婦は映画研究会というサークルで映画を取っていたが、その上映会で客として上映をみていた女性に違いない、ということだった。
で、話は平行線。
お互い同意の上の結婚であることを主張する書類上の新婦。
映画の上映会で客としてみたことはあるが、初対面であることを強調する新郎。
まぁ、救いだったのは、書類上の新婦には弁護士もなく、1人きりだったって事だが。
で、即日結審ではなく、二度目の裁判が開かれるらしい。
それにさらに一ヶ月かかるということだった。弁護士費用がバカにならない状況になってきた時期だった。