2024/06/08
弁
「…ではどうでしょう…
貴殿は会社で積み立てをなさってますよね?」
間
「…はい…」
弁
「入植時から18年と
10ヶ月、月3万5千円、
賞与で5万円でしたかね?」
間は真っ青になってぷるぷる震えながら
間
「どこでそれを…」
弁
「まあ出所はともかく、ざっと計算して981万円の元本が
ある事になりますね?それを取り崩して払っていただけませんか?
そうしていただけると、貴殿のお困りになる事も斟酌して
考慮するという形で示談する方向では?」
間
「…しかし…」
弁
「世に腹は変えられないと思いますがね」
間
「…わかりました…約束は守っていただけますよね?」
弁
「もちろんです」
間
「月曜日に取り崩して振り込みます…
必ず守ってくれますよね?」
弁
「ええもちろんです。
では狸氏が気が変わって大騒ぎになる前に
示談書をかわしておきましょう」
間
「はい」