2024/06/08
同棲時代のことや破局の理由についても控えめに質問があったが、当時は新郎も二〇代になったばかりの若い青年で、お嬢さんとの結婚生活の参考にはなりませんと回答をぼかした。
でも食い下がってくる。
逆にこちらからなぜか尋ねたら、Hは40代にもなって結婚式の費用すら出せずに総額をK子両親が払ったそうだ。
娘は妊娠しているし、本人が自分で選んで連れて来た相手なので尊重したいが、今日の新郎母の態度を見ていると嫁イビリされるのではないか、仮にうまくいったとしても、親と同世代の夫を持てば介護の問題がすぐにくる。
親としては娘が苦労するのではないかと気が気でない。
610: 名無しさん@おーぷん 2017/12/02(土)20:25:48 ID:M5E
④これで終わります。長文で申し訳ない。
K子両親の主張に私の血の気が引いた。
真っ先に確認をとったのはK子の妊娠が本当かどうか。
事実なら会社に報告していないことが問題だった。
一日中立ち仕事で一つ5kg〜15kg製品を、抱えて下ろしたり組み立てて動かしたりする力作業のため、妊娠した場合は配置転換が必要になる。
社員、派遣問わず、妊娠後もギリギリまで働きたいと希望する作業員には交代勤、残業から外し、事務所内のデータの打ち込みや座ってできる軽作業を割り振る。
これは産業医が日勤にしかいないため、安全重視の観念から社内規則で定まっている。
K子もHも当然知っているはずで、仮にその規則がなくても仕事内容を少し考えればわかることだ。
仕事内容と上記の社内規則を説明したうえで、妊娠の事実をK子両親に確認をとった。
私もK子両親も青くなった。
K子は一番流産しやすい時期にも関わらず報告していなかった。Hからもない。二人が所属している班の班長からも連絡は受けていない。
後日本人たちに確認をとったところ、日勤の管理責任者が私なので二人は故意に報告しなかった。
一人の作業員が一日にこなす数は150個前後。K子は200個近くこなしていた。
二人のTPOを弁えられない性質が、最悪の結果につながるところだった。
若いK子が妊娠を甘く見ているのだとしても、40代で勤続年数の長いHが、K子が担当している作業が、妊婦にさせていい内容ではないと判断できないことが問題。
K子の両親に、私は大昔の破局理由より、そちらのほうが大事だと言った。