2024/06/08
次にはもう一人参加者の女性社員Aさんがいた。
Aさんは前の集まりの場を社食で見かけて、「自分も聞きたい」と人事に希望したのだという。
で、その会が始まり出したら、Aさんはやってくれた。
「育児の○○が大変~?えーそんなこと子供作る前に考えなかったんですかー?」
「そんな生活スケジュール、子供が早起き過ぎてかわいそうー段取り悪くないですか?」
「~~って子供の不安の表れらしいですよ。子供のこと抱きしめてます?」
「発育が遅いって、先輩が育児をサボったってことですよね?」
「発育が早いって、自分のために子供をせかして育てた、早く成長しろと脅迫したってことですよね」
「平均じゃないって異常があるってことですよね」
「あー子供は親を選べないからー」
繰り返す爆撃に先輩たちの顔が見る見る曇って来たので、これはやばいなと思ってたら、
人事の女の子が笑顔で、「Aさんて子育てに詳しいんですね。お子さんいないのに。
そういう学問とかされたんですか?」と訊いた。
Aさんが渋い顔で「してないけど」と答えたら、
「じゃあ○○さん(私)のために、Aさんは黙って聞いていてくれますか?
Aさんの子育て蘊蓄は結構です。泳いだことない人から水泳教わろうって人間はいません」
と笑顔を崩さず言い放った。
それ以降Aさんは赤黒い顔して黙った。
あーこの人事の子は出来る子だなーと感心した。
その後子供が出来て、先輩との場で教わったアドバイスはどれも役立ったが、
小梨コトメに育児のことをしつこく口出しされた時にはその人事の子の言葉が大変役に立った。